愛知東邦大学

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教職課程(教育学部)

子ども達から多くを学んだ教育実習。

学び2023.09.11

教育学部 子ども発達学科 2020年度入学

西田 悠人

教育学部子ども発達学科に所属する西田さん。
小学校教育実習での体験について、お話いただきました。
ぜひご覧ください。

教育学部での学生生活

―小学校教員を目指そうと思ったきっかけは?
小学生の頃に、将来なりたい職業を調べたり、身近に働いている人のインタビューをしたりする宿題とかありますよね。その時に真っ先に思い浮かんだのが小学校の先生だったんです。当時の担任の先生もとても良い方で、そのころから小学校の先生に興味がありました。

―そうなのですね!入学後の学生生活はいかがでしたか?
1年生の頃はコロナが蔓延していたので、思うように活動できなかったです。僕はサービス・ラーニングにすごく魅力を感じて愛知東邦大学に入学したので、そういう面では参加できなかった1年生の頃は残念でした。ですが、2年生になってから科目の指導に関する授業が増えてくると先生になるための意識が芽生え始め、2年生からはすごく楽しかったです。

―振り返って楽しかったと思えることはとても素敵ですね!
1年生の時はオンライン授業だったということもあり、モチベーションを保つことが難しかったですが、対面が再開すると授業も理解しやすく、また、先生方に直接指導していただけるようになったので、学びの面白さがとても伝わってきました。

―対面授業だからこそ、得られることも多かったのですね。印象に残っている先生はいらっしゃいますか?
小学校英語を担当されている西崎先生です。西崎先生は「今のあなたに足りないのはここ!」とズバッと言ってくださったり、今の小学校英語の課題なども包み隠さず話してくださったりと、とても熱心な先生です。西崎先生の授業を受けてから、勉強し続ける大切さを学びました。西崎先生には心に火をつけられましたね。

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教育学部の教育内容・特色

教育実習での体験

―3年生での小学校教育実習についてお聞きします。実習先はどちらでしたか?
港区にある小学校が実習を受け入れてくださいました。そこは名古屋スクールイノベーション校になっていて、最先端の教育を行っているところでした。偶然そのような環境で実習することができたので、一つでも多くのことを吸収しようという思いで臨みました。

―貴重な機会だったのですね。3週間の教育実習はどのようなスケジュールだったのですか?
1週目は授業観察が中心で、指導教員の方の授業を見学させていただきました。2週間目は、授業に少しだけ参加させていただいたり、算数を個別で教えたり、小テストを個別でやらせていただいたりしました。また、その間に研修授業に向けて、指導教員の方と相談しながら学習指導案を作成し、3週目に研修授業を行いました。

―研修授業はどのような授業を行なったのですか?
担当の先生の授業方式を参考に、社会の一単元を担当させていただきました。その先生はルーブリックポートフォリオという、自己評価や学び方を振り返りながら学習を自分で進めていく方法で授業を行なっていました。とても難しい方法でしたが、先生から「挑戦してみよう」と提案をいただいたので、その方法で行なってみました。

―いかがでしたか?
実際に行なってみると、やはり難しかったです。僕の場合は、説明が多く、児童自身で考える余白を上手く作れなかったり、答えを誘導するような限定的な質問をしてしまったりと、あまり授業が広がらなかったです。授業後に先生から「到達目標に達した児童もいたので、授業としては成功だったね」とお言葉をいただいたのですが、改善箇所は多くあり、学び続けなきゃダメだなと思いました。型にはめることは簡単ですけど、それでは学びが面白くないので、面白くするにはどのような工夫が必要なのか、それを学ぶことができた研修授業でした。

―実際に教壇に立って体験したことで気づきを得たのですね。

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教育学部の授業

教育実習での思い出

―教育実習で思い出深い出来事はありましたか?
放課後に子ども達と遊ぶ機会があったのですが、そこでの体験が一番印象深いです。

―どのようなことがあったのですか?
放課後に二人の児童と遊ぶ約束をしていたのですが、その場にいた他の児童達も混ざることになり、二人の児童が遊びたかった内容が出来ないことがありました。結果、その二人には悲しい思いをさせてしまいました。

―子ども達との関係構築も難しそうですね。
僕は学童保育のアルバイトをしていたので、子ども達と接することに慣れていると思っていましたが、些細なことが子ども達を傷つけてしまうのだなと痛感しました。その出来事を担当の先生に相談すると、「子どもだとしても、しっかりと向き合わないといけないよ」と助言をいただき、しっかりと二人に謝罪をして仲直りしました。

―しっかりと向き合って対応されたのですね。素晴らしい。その後の進展はありましたか?
実はその後、指導教員の先生に「その出来事を教材として使ったらいいじゃん。生きた題材を使うのも一つの教育だよ。その子達も一生の思い出になるんじゃない?」と提案をいただきました。
児童にも事前に承諾を得て、僕が道徳の授業を担当した際に、「先生こういうことをしてしまったんだけど、みんなならどうする?」というように授業の導入でその出来事を使いました。

―模擬授業ではできない貴重な体験だったのですね。
自分を見つめ直す機会にもなりましたし、実体験を教材として使用するという発想も学ぶことができたので、僕としても思い出になりました。3週間という短い期間でしたが、子ども達から多くの気づきと学びを得る充実した時間を過ごすことが出来ました。
お別れの際には、子ども達からは「楽しかったよ」と言ってもらえたり、メッセージカードに「指導教員の先生にも負けないくらい有名な先生になってください」と書いてくれたりしたので、とても嬉しかったです。子ども達からのメッセージを胸に頑張ろうと思いました。

―お話しいただき、ありがとうございました!


(写真は成果報告会での様子)

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小学校教育実習の成果報告会

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