愛知東邦大学

2026.06.26

文字を書く楽しさ学ぶ

 教育学部の総合演習では、624日にゲストスピーカーとして想書家の小島陽子先生をお招きし、「自分の名前をきれいに書くコツ」を講演していただきました。
 保育者や教育者は、子どもや保護者に向けた連絡帳やおたより、教材づくり、板書など、文字を書く機会が多くあります。そのため、自分の文字と向き合い、より読みやすく美しい文字を書く力を身につけることは重要です。今回は、自分の名前を書くことを通して、文字のバランスや書き方の工夫を学びながら、文字を書く楽しさや表現することの面白さに触れる機会となりました。
 講演では、文字と文字の間のバランスや、ひらがなの正しい書き順について学びました。特に「よ」「な」「や」などの文字は線のつながりを意識することで美しく見えることや、「ふ」のような書くことが難しい文字のコツについても丁寧に教えていただきました。また「春」や「風」などの漢字を題材に、一画一画を丁寧に書くことや文字の幅・余白を意識することの大切さについても学びました。
 実践の時間には、学生たちが真剣な表情で何度も自分の名前を書き直しながら練習する姿が見られました。小島先生から直接アドバイスを受けると、「同じ文字でも書き方によって印象が変わることが分かった」「自分の名前をもっときれいに書けるようになりたい」といった声が聞かれました。また、自分の苗字のバランスに苦労していた学生も、小島先生のお手本を参考にしながら熱心に練習に取り組んでいました。
 さらに、好きな歌詞を書き写す活動では、文字を書くことを楽しみながら、自分の思いを表現することの大切さについても学びました。小島先生からは、「歌いながら書くと楽しい気持ちが文字にも表れる」というお話がありました。学生たちは、文字の形や書き方によって印象が変わることを体感し、文字がもつ表現の豊かさについて理解を深めていました。
 参加した学生からは、「自分の名前をかっこよく書けるようになって嬉しい」「久しぶりに集中して字を書き、とても楽しかった」といった感想が寄せられました。
 今回の講演を通して、学生たちは文字を美しく書く技術だけでなく、文字を通して相手に思いを伝えることの大切さについて学ぶことができました。保育者・教育者には、子どもや保護者に安心感や信頼感を与える丁寧な文字表現が求められます。今回の講演では、学生たちが文字の美しさだけでなく、文字を書くことの楽しさや奥深さに触れる機会となりました。
 講演終了後には、小島先生のご厚意により、希望する学生へ直筆の名前カードが贈られました。プロの書によって表現された自分の名前を目にした学生たちは、「かっこいい」「うれしい」と歓声を上げながらカードを眺め、「大切にしたい」と笑顔で話していました。自分の名前の魅力を改めて感じるとともに、文字がもつ表現の豊かさに触れるひとときとなりました。(教育学部准教授 武寛子)

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