愛知東邦大学

2025.03.14

陽春の下、294人が卒業

 2024年度の卒業証書・学位記授与式が314日、S2階体育館で行われ、294人が母校を巣立ちました。卒業生たちが入学した当初はまだコロナ禍の最中で、授業もオンラインで、思い描いた学生生活とは違っていました。2年生になって徐々に普通に戻り、3年間に4年分が凝縮された学生生活を過ごし、この日を迎えました。式典の模様はオンラインでも中継されました。
 卒業生は経営学部地域ビジネス学科107人、同学部国際ビジネス学科20人、人間健康学部111人、教育学部56人。式では一人ひとりの名前を読み上げて卒業をたたえ、各学部の代表として経営学部の幅下綾音さん、人間健康学部の杉岡美空さん、教育学部の加藤鈴夏さんに卒業証書・学位記が授与されました。
 学長表彰、特別表彰が行われた後、参列した卒業生たちに鵜飼裕之学長が式辞を、榊直樹理事長が祝辞を述べました。
 式辞で鵜飼学長は「喉元過ぎれば熱さ忘れる」のことわざを引用し、「コロナ禍の困難をもう忘れているかもしれませんが、ウイルスに感染した感覚、喪失の恐れや束縛された日常経験が、大学で培った知識・技能、友人との楽しい時間と共に心の中に刻まれていると思います。それがこれからの人生において、大きな糧や心の支えになっていくものと信じます。大学時代の思い出、コロナの記憶を次の世代に引き継いでいくことが、みなさんたち若い世代の役目だと思います」などと、はなむけの言葉を贈りました(式辞全文はこちらをご覧ください)。
 続いて榊理事長が、日本人とイタリア人の生き方、働き方を比較した上で「大きな組織の歯車になって働くより、小さな組織の方が人間味にあふれた働き方ができ、みなさんの居場所も見つかるのではないかと思います。イタリア人は『仕事は労働ではなく、人生である』という意識を持っているようです。押し付けるつもりはありませんが、何年か先にみなさんの職業観と人生観が融合していることを願います」と述べ、お祝いの言葉としました。
 今回の式では、卒業生の最後の思い出づくりに時間を長くとれるように、と時間短縮が図られ、来賓の祝辞や在学生の送辞は行われませんでした。答辞代わりの卒業生あいさつは経営学部の井口稚菜さんが務め、「新型コロナウイルスにより何もできなかったではなく、これがあったからこそ今を楽しむ大切さや考え方の成長があったと思います。この経験が、これからの人生でもきっと生きると思います」と卒業の決意を述べました。

学長表彰は3人、特別表彰は4人

  学業優秀者の学長表彰は各学部1人ずつで、経営学部の土橋凌介さん、人間健康学部の野澤和也さん、教育学部の川元翼さんが選ばれました。
 土橋さんは沖縄・読谷村でビジネスの実践を学ぶなどさまざまな学外活動でも評価されました。野澤さんは中野匡隆ゼミやスポーツ・健康×まちづくり部で名東区の地域活動などに参加しました。川元さんは教員と幼稚園教諭の免許やピアヘルパー資格にも合格し、4月から北海道の小学校で教壇に立ちます。
 課外活動や社会貢献が対象の特別表彰には、経営学部の郭煜杭さんと杉野絵梨さん、人間健康学部の沖田有由さん、教育学部の近藤木菜美さんの4人が選ばれました。
 留学生の郭さんは多彩な活動の中でも、TOHOラーニングハウスの寮長として後輩の留学生たちのサポートが特筆されます。杉野さんは、内定した総合小売業・ユニーのオリジナルブランドの広告を卒業研究で取り上げるなど、積極的な活動が評価されました。女子サッカー部キャプテンだった沖田さんは、サッカーの実力だけでなく、夏祭りや子どもサッカースクールなど日進市での地域貢献活動が高い評価につながりました。近藤さんは、水野伸子ゼミのゼミ長として地域の子どもたち向けの音楽会をリードし、演者としてすべてに参加しました。

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