2025.02.25
「闇バイト」防止で合同研修会
硬式野球部、男子サッカー部員たちを対象にした「闇バイト」防止合同研修会が2月24日、学内で開催されました。B101教室で午後3時から開催された研修会では愛知県警察本部生活安全部警部補の田中真人氏が講師となり、闇バイトの手口などを紹介し、「闇バイトに関わらないため」の注意を呼びかけました。
田中氏は、闇バイトに関わるきっかけの多くはSNSで、高収入をうたい、秘匿性の高い通話アプリが使われている点を強調。2023年度の特殊詐欺検挙者は全国で2455人、愛知県では178人でうち11%が18歳以下、38%はSNSがきっかけで加担し、82%が受け子、出し子の役割を担っていたと説明しました。
田中氏は自ら担当した直近の事例として、昨年12月、愛知県の16歳の高校生が、SNSで、「特技を生かせる仕事がある」と誘われて渡航、たどり着いたミャンマーで「かけ子」として、特殊詐欺に加担し、今年2月、高校生が家族に助けを求めて事件が発覚したケースについて紹介しました。
田中氏は「巧妙な誘いに乗らない強い意志を持って、これから始まる新シーズンに打ち込んでください」と部員たちへのエールで締め括りました。
進行を務めたサッカー部の石渡靖之総監督(人間健康学部教授)は「周りでこんなことを聞いたとか、気になることがあったらぜひ話をもちかけてほしい。闇バイト犯罪は個人だけの問題ではないと認識を改めてほしい」と呼びかけました。
研修を見守った榊直樹理事長も、「高齢者から高額な金をだまし取る闇バイト事件の被害者が自分の祖父母であり、なけなしの年金や退職金をだまし取られることを想像してほしい。お金だけでなく命が奪われる場合もある。闇バイトは人をも殺している。何かあったら勇気を持って相談してほしい。野球やサッカーで素晴らしい時間を過ごしている君たちは絶対にそういうことに手を染めないでほしい」と呼びかけました。