愛知東邦大学

2025.02.10

就活の3年生100人が「業界研究会」に参加

 来春の就職を目指す3年生が、企業から業界事情の説明を受ける「業界研究会(学内企業展)」が27日、名古屋市東区のホテルメルパルク名古屋で開かれました。3月からの就活解禁を前に、3学部の学生約100人が参加しました。
 学生たちは着慣れないスーツやネクタイを身に付けた紺色のリクルートスタイルばかり。大学側で用意した簡単な名刺をチェックしたり、ネクタイや襟を友人に直してもらったりと緊張気味。「業界や職種を絞って臨んでいる人もいるでしょうが、できるだけいろいろな業種や名前を知らない企業にも積極的にチャレンジしてください」というキャリア支援課スタッフの説明にうなずきながら説明会場へ。120分で企業を変えながら、学生は自分で選んだ企業8社から説明を受けられる仕組み。
 企業側は3部屋に分かれ45社が参加。「今すぐ正式な面接をしたい」と本音を漏らすほど採用に前向きな企業が多い。日本郵政には21人が「面談」。人事部要員採用担当者は「みなさん真剣に話を聞いてくれた。選択肢の一つに加えてほしい」と話していました。瀬戸信用金庫の人事グループ担当者は「きちんと質問に答え、ちゃんと目を見て話す人が多い」と好印象のようでした。中部国際空港のグランドサービス、中部スカイサポートの採用担当者は「よく研究している学生さんがいました。机の前というより体を動かしたいという人にアピールしたい」と運動系の人材を求めていると話していました。
 OBを採用している企業も多く、土木建設資材などを製造しているアオイ化学工業で営業をしている上島一晃さん(人間健康学部2024年卒)は「名前は知られていなくても、働く環境の良い会社です。後輩たちには、こういう会社にも目を向けてほしい」とアピール。また今年初めて説明会に参加したJKA(競輪とオートレースを運営)の伊藤隆徳さん(経営学部2015年卒)は「公営ギャンブルだと敬遠する人もいるけど、これからも伸びる優良企業ですよ」と積極的に学生たちに話しかけていました。
 一方、名古屋市内で働きたいという教育学部の女子学生は「営業や事務を中心に回っています」と話し、視野を広げたいと参加した経営学部の女子学生は「業務内容を聞いて2社に興味があります」と絞り込んだ様子でした。経営学部の男子学生は「他の人が結構回っているようで、焦りを感じます」と熱心に説明を受けていました。すでに内々定をもらっていると話す経営学部の学生は「ちょっと見てみるか、という気持ちで来たけど、説明を聞いていると目移りしてしまいます。興味のある企業が見つかったので、考え直すかもしれません」と悩ましげでした。
 キャリア支援センター長の手嶋慎介・経営学部教授は「就活と言ってもまだまだ盛り上がっていない学生も多い。この会をゼロ地点として、これを機に頑張ろうという空気が出てくると思います。人材不足の現状はまだまだ続きます。学生には視野を広げて積極的に企業を回ってもらいたいです」とエールを送っていました。

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