2024.11.15
人間健康学部で名市大の横山副学長招き「データサイエンス」の授業
人間健康学部で11月13日、名古屋市立大学副学長でデータサイエンス学部教授の横山清子先生をゲストスピーカーとしてお招きし、「データサイエンスについて学ぶ~人間工学分野における生体情報分析の応用事例紹介」をテーマにした授業が行われました。
授業はB101教室で2限目「健康実践演習」(1年生全員受講)の授業として行われました。
授業に先立ち、尚爾華学部長があいさつ。人間健康学部が教育内容の充実・強化に取り組んでいることを説明したうえで、「今回は特別講座の第2弾として、身体状態の推定と生体情報の活用、そしてデータ分析の楽しさ、企業との共同研究について、横山先生に講義をしていただきます。データ分析の手法を用いて、実践的な学習への意欲が高まることを期待しています」と述べました。
横山教授は名古屋工業大学を卒業され、当時では珍しい女性の工学博士となりました。その後、この分野で長年にわたり研究、教育に従事し、産学連携の実践活動にも力に入れて、多くの成果を挙げています。
授業では、人間工学について、人から測定するデータという基礎的な内容についての説明から始まりました。そして、産学連携の応用事例として、大ヒット商品の「幼児のお絵描きペン」、2017年グッドデザイン賞受賞「ショックレスハンマーのグリップ形状の改良」、また「熟練技の見える化のための動作データ分析」を実験の動画を交えて紹介しました。学生たちは興味深そうに聞き入っていました。
また、横山先生から、「人に関わるデータにどのようなものがあるか、動きや『技』もデータを分析することで客観的に見えてくるものもあると、将来どこかで『もしかしたらデータから何かできるかもしれない』と思っていただけたら嬉しく思います」とのコメントもいただきました。
横山先生は本学の鵜飼裕之学長の名古屋工業大学の後輩にあたり、共同研究者とのつながりもありますので、今回の特別講座を快く引き受けていただきました。授業の最後に鵜飼学長があいさつし、「聴講生の中には運動が好きで人間健康学部に入学した学生が多いと思います。今後、競技などで活躍するためには、人間工学的なセンスとデータを扱うスキルを身につけ、自分で考えて動くことが求められます。是非、本日の講義内容をきちんと理解できるように勉強してください」との学生へのメッセージで締め括りました。