愛知東邦大学

2024.07.29

教育学部でピアヘルパー有資格者4年生がピア活動第2弾

 ピアヘルパーの資格を有している教育学部4年生が7月19日、ピア活動第2弾を実施しました。ピアヘルパーとは日本教育カウンセラー協会認定の資格で、心理の専門職者ではないのですが、カウンセリングの基礎知識を身につけ、仲間を助けたり世話役を務めたりすることができる人たちです。
 今回は、教育学部の「基礎演習Ⅰ」を受講している学生たち約45人に向け、専門演習や教育学部の学生が取得できる民間の心理資格に関する疑問や不安の軽減のためのピア活動を行いました。
 当日は、ピアヘルパーに関することを中心に、これまで専門演習で行ってきたことについて紹介をしました。ピアヘルパーに関しては、資格の説明や取得することのメリット、取得方法、筆記紙面対策などについて説明しました。また、ピアヘルパーに求められる資質の基礎として体験するとよいとされている構成的グループエンカウンターの紹介もしました。
 構成的グループエンカウンターとは、エクササイズやその後のシェアリングを通して本音を表現しそれを認め合う体験をするもので、自己理解・他者理解・自己受容・他者受容を深めていきます。今回は4年生がリーダーとなり、「バースデーライン」というエクササイズを実施しました。
 このエクササイズは、ことばを交わさずにジェスチャーだけで誕生日の順に並び、ことばを介さないコミュニケーションを通して心理的距離を縮めるものです。また、普段のコミュニケーションについて振り返りをするとともに非言語的コミュニケーションを敏感に読み取ることの大切さを実感するものです。
 参加した1年生からは、担当してくれた4年生の発表に対し、「大勢の前で堂々と話をしていてすごい」という感想とともに、「民間資格について詳しく知ることができた」や「専門演習はゼミを自分で選択できることやゼミによって内容は違い、より専門的なことを学ぶことが分かった」という感想が出ました。
 また、バースデーラインに関しては、「楽しかった」という感想や「言葉の大切さを知ることができました」「将来、子どもたちとやってみたい」という声がありました。実施した4年生からは「企画から実施まですべて行って楽しかった」「貴重な体験になった」という感想とともに、「時間配分の難しさを実感した」「相手の聞きたいことや知りたいことを考えて話すことが大切だと実感した」「大人数に理解してもらえるように話をする難しさを再確認した」などの感想が出ました。
 ピアヘルパー有資格の学生たちにはピアヘルパーの知識・技術、資格試験に挑戦した経験をこれからに生かしいってほしいと思っています。今後も定期的にピア活動をしていけるよう計画中です。(教育学部長・堀篤実)

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