愛知東邦大学

2024.07.29

教育学部の水野ゼミ4年生が「子ども食堂ぱくぱく」でコンサート

 教育学部水野ゼミの4年生3人が7月27日、名古屋市天白区の「子ども食堂ぱくぱく」で金管楽器と手作り楽器によるコンサートを開きました。今回は、3年次で取り組んだ音楽経験を基に、各々が卒業研究の調査も兼ねています。「子どもの音楽嫌い」に注目した明夏さんは参加者にインタビューをし、木菜美さんはコンサート中の子どもの反応を収集するため保護者にアンケート用QRコードを読み取ってもらう準備にと演奏前から忙しそうでした。
 炊き立てのご飯に手作りのおかずが並んだ食事は大変美味しく、関係者も含めると50人近い食事を猛暑の中で忙しく準備されるぱくぱくの皆さまの大変さを思い、学生達も少し配膳のお手伝いをしました。
 食事の後にいよいよコンサートの開始です。明夏さんはONE PIECEの主題歌《新時代》の音源を自分で編集し、それにホルンの音を合わせます。テンポの揺らいだイントロにも正確に合わせ、アップテンポに変わると次第に子どもたちはノリノリに。
 カレンダーを巻いただけのサランラップの芯を用いて童謡の《うみ》から子ども達に大人気の《Bling-Bang-Bang-Born》まで自在に操る演奏には、笑いと感嘆の声があがりました。
 木菜美さんのサックスによるジャズ《ルパン3世のテーマ》の演奏に会場の雰囲気がガラリと変わり、エンビ管で作成した手作り楽器の奇妙な音の演奏に和やかな雰囲気になりました。亜美香さんは金管合奏の《さんぽ》や《聖者の行進》には小太鼓で、《情熱大陸》にはタンバリンでリズムを出し、正確なテンポキープメーカーとして活躍しました。
 当日体調不良で参加できなかった学生もいた中で、3人が皆、精一杯に活躍したコンサートでした。楽器の音に吸い寄せられるように前に歩いてきた幼児(了承を得て掲載)の集中した瞳の美しさに演奏者全員が胸キュンとなり、小学生からは手作り楽器の作り方や鳴らし方を解説する声が聞かれ、収集した子どもの反応の分析結果も楽しみです。
 地域のためにご尽力される「子ども食堂ぱくぱく」の皆様の活動に接し、改めて自分たちにできることで地域に貢献していきたいと強く感じた機会となりました。
 「子ども食堂ぱくぱく」代表の稲熊眞由美様、浅野信久様をはじめ、コンサートを楽しんでくださった皆様に心から感謝申し上げます。教育学部教授 水野伸子)

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