2023.01.18
尚教授が「母国語以外でコミュニケーションする苦労と楽しさ」語る
外国出身の先生方が自己紹介する「MEET THE TEACHERS!」第4弾が1月18日、S棟スチューデント・コモンズ(SC)で開催されました。今回は人間健康学部人間健康学科の尚爾華教授の登場です。「気軽に聴いてほしい」と、中国茶をふるまいながらの始まりとなりました。
尚教授の出身地は中国東北部の大都市ハルビン市。世界三大氷祭りの「ハルビン氷祭り」やハルビンソーセージ、ハルビンビールで有名です。中国で行政に携わる医師として勤務したのち、20歳代後半に来日。札幌医科大学大学院修了後、女子短大を経て愛知東邦大学に勤務しました。日本での暮らしは20年以上になります。
尚教授は仕事も生活もずっと日本語を使い、「母国語以外の言葉でコミュニケーションする苦労と楽しさは人生経験」と振り返ります。取ってくるように頼まれた物がわからず焦ったり、富山県を「とみやま県」と言い間違えたりした失敗もあったそうですが、「大変から始まり、やがて面白くなる。それからまた悩む、また自信を取り戻す」と自身の経験を紹介し、「苦労しながら少しずつ成長できる」と外国語習得の重要性を学生たちに語りかけました。
尚教授はまた学生たちに贈る言葉として、座学と共に広い世界に飛び出して様々な経験を積むことの大切さを説いた「讀萬巻書 行萬里路」を挙げ、「若いうちに海外へ出るのはお勧め。生き方の選択肢が広がるし、人生で何に挑戦したいかを考えてみよう」とエールを送りました。
このあと、応援に駆けつけてくれた人間健康学部3年生2人の司会で、この日語った話の内容をヒントしたクイズが出題され、正解者には中国茶が贈られました。
結びに尚教授は「このイベントを企画した国際交流センター運営委員会の教職員や、国際交流課スタッフは海外へ飛躍しようとする学生たちの夢をサポートします。気軽に話しかけてください。人生はこれからも勉強!」と呼び掛け、イベントは終了しました。