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『ブラバン甲子園大研究』で東邦スタイルを紹介

2016/7/18

 20160718_01.jp夏の甲子園をめざす高校野球地区予選で熱戦が続いていますが、全国の強豪校ブラスバンドの熱い応援ぶりを紹介した新刊本で東邦高校吹奏楽部の歴史や応援スタイルが紹介されています。本は7月15日に発刊された『高校野球を100倍楽しむ ブラバン甲子園大研究』(梅津有希子、文芸春秋刊)。著者の梅津さんは、吹奏楽部女子と高校球児を扱った人気青春漫画『青空エール』(河原和音、集英社刊)を監修、自らも中学、高校時代に吹奏楽強豪校の吹奏楽部員でした。梅津さんは、ブラスバンドの野球応援の歴史や、甲子園アルプススタンドでの各校ブラスバンドの応援スタイルなどを体験も交えて書いています。

 東邦高校ブラスバンドの応援スタイルは、吹奏楽部顧問である愛知東邦大学学生課職員の白谷峰人さんへの取材をもとに紹介しています。高校野球の応援に大きな影響を与えたのは大学野球の応援曲で、元祖ともいうべき早稲田大学の「コンバットマーチ」と慶應大学の「ダッシュKEIO」はその代表曲です。梅津さんは、そうしたおなじみの応援曲が、高校によって全く違う曲名で呼ばれていることに注目し、「なぜ応援曲は勝手に曲名が変わるのか?」とその背景を調べました。

20160718_003.jp 東邦高校ではなぜか、「コンバットマーチ」を「ゴリラ」、「ダッシュKEIO」を「イカ」と呼んでいます。梅津さんは1991年に東邦高校に入学し、吹奏楽部に入部した白谷さんに迫りますが、白谷さんは「入学した時にはすでに楽譜にそう書かれていました。なぜこう呼んでいたのか、誰にも分からないのです」と苦笑まじりに応じるしかありませんでした。

 梅津さんは「90年近い伝統のある吹奏楽部なので、六大学の応援曲を中心に使っていた時代があったのだろう。いつの間にか呼び名が変わった応援曲が伝統として残り、本来の曲名や意味も分からずに後世に語り継がれていく。それが高校野球の応援なのだ」と書いています。

 「ブラバン甲子園の謎」という章では、東邦高校吹奏楽部が1929(昭和4)年に「健児音楽隊」として創部された伝統があるにも関わらず、応援スタイルがいたって新しい点に注目。野球部の控え部員たちのリクエストで人気が高いプロ野球千葉ロッテマリーンズの応援曲を取り込み、「ロッテ応援団も驚く、東邦高校のロッテ尽くし応援」として、動画投稿サイトでも紹介されている東邦の「ロッテ率の高さ」を分析しています。

 さらに、「野球部マネがひとり吹く、渾身のトランペット」として、野球部3年生マネジャーの梶浦郁乃(あやの)さんが、ブラスバンド応援がない時は、自らトランペットを吹いて応援を盛り上げていることを、梶浦さんをマンツーマンで特訓した白谷さんの指導理論とともに紹介しています。

 2016年夏の甲子園をめざす愛知大会シード校の東邦は7月21日に初登場。春日井市民球場で、渥美農業高校と午前10時プレーボールです。どんな東邦スタイルのブラバン応援が繰り広げられるかも楽しみです。

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