2019.11.28
F4参戦の平良さん ルーキートップ年間7位でシーズン終了
学生レーサーとして2019年フォーミュラカーレースのFIA−F4に初参戦した経営学部国際ビジネス学科1年生の平良響さん(トヨタ)が、年間総合順位7位でシーズンを終えました。
年間総合順位1位になればF3ステージに昇格できる2019年F4レースは4月13日から11月3日まで全14戦が行われました。毎回30台以上が出走し、毎回の順位によって獲得するポイント合計で総合順位が決まります。
今シーズンは11戦で優勝した佐藤蓮(ホンダ)が311点を獲得、総合1位に輝きました。平良さんは14戦中最高3位、10戦を10位以内で走り総合101点、7位に食い込みました。
1位~6位の多くが出場2年目レーサーで占められた中、平良さんは初出場のルーキーとしてトップの7位と健闘しました。
平良さんの活躍ぶりは出身地沖縄では沖縄タイムスの11月14日紙面で大きく報道されたほか、平良さんは11月9~10日に、実家がある沖縄市で開かれた「コザモータースポーツフェスティバル2019」に招かれ、レーシングカートのデモレースに参加するなどイベントを盛り上げました。
平良さんは年末に帰省後、1月4日からはグアムで行われるトヨタのドライバーたちとの合同トレーニングに臨みます。11月27日夕、授業を終えた平良さんにシーズンを振り返ってもらいました。
――長いシーズンお疲れ様でした。
ありがとうございます。北は仙台から南は大分まで、7つのサーキットで各2戦、計14戦を走り続けました。最終戦では2位を走っていながらクラッシュ に巻き込まれてしまい、ポイントを稼げず総合7位に沈んでしまいました。少なくとも1回か2回は優勝しなければポイントは上がりません。
――デビュー戦はどんな気持ちでしたか。
最初は恐怖でした。カート時代は130㎞くらいで走っていたのが、いきなり230㎞とかの世界になりマシンも思うようにコントロールできない。1、2戦は恐怖心との戦いでした。3戦目あたりからは慣れました。総合優勝した佐藤漣は、昨年は1勝もしていませんが、2年目で大きく成績を伸ばしました。1年間の経験の差は大きいと思いました。
――全国を転戦中、授業はどうしたのですか。
レース日程は決まっていて、授業に出れない日は事前に分っていたので、それぞれ担当の先生方に相談し、レポート提出に振り返るなどしていただきました。おかげ、単位を落とすことなく乗り切れそうです。先生方には本当に感謝です。
――首里城の焼失はショックだったのでは。
ちょうど、栃木県茂木でのレースの朝、テレビをつけたら火災を中継していて愕然としました。僕の実家は沖縄市ですが、首里城近くに住んでいて現場を見た人たちは「魂が抜けてしまった感じだ」と衝撃をうけていました。本当にショックで残念です。
――来シーズンの抱負を聞かせてください。
悔しさの残るシーズンでしたが成績は右肩上がり。自分を信じて、2年目は絶対にチャンピオンになるという強い決意で頑張ります。なかなか練習ができないスポーツなので、オフ中は、イメージ訓練も含めてトレーニングに励みます。