愛知東邦大学

2019.07.25

教育学部の水野教授がメルボルンでの国際学会で研究発表

 教育学部の水野伸子教授が7月16日から20日まで、オーストラリアで開催された国際学会「International Symposium on Performance Science (演奏科学の国際シンポジウム)」(ISPS2019)で研究発表を行いました。
 水野教授の専門は音楽心理学、音楽教育学。特に3歳から12歳までの音楽的発達の解明や、生演奏の人に与える効果を同期の観点から究明することに取り組んでいます。

 

 メルボルンで開催された国際学会ISPS2019でポスターによる研究発表を行いました。ISPSは演奏者と科学者が音楽の演奏スキルと、それを支えるすべての側面について議論するシンポジウムです。
 私が報告した研究「The Perception of the Musical Beat among Japanese Young Children: Aspects of the Degree of Synchrony(幼児期における拍知覚の同期度による検討)」は、乳幼児期の拍(ビート)の知覚認知過程を音楽に対する同期度から解析したものです。音楽の根底を流れる拍に対する感覚が培われていく過程を実験的に検討しました。
 ポスターセッションの醍醐味は、相手の反応を直に感じながら議論することでさらなる研究アイディアを得られることにありますが、今回のような国際学会ではまず自分の研究を英語で正しく伝えることから課題となります。
  口頭発表の分科会では、ジョークを交えながらの堂々とした発表とそのあとに活発な質疑応答が続き、このような自由で活気にあふれた雰囲気もこの学会ならではの楽しさです。
 今回の学会では「音や演奏に関することが当たり前にサイエンスされる」研究の最前線に触れ多くの刺激をもらうとともに、今後の教育に生かしていきたいと思いました。

(教育学部教授・水野伸子)

 

 

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