愛知東邦大学

2018.12.10

ラーニングハウスで第3回「とーほーカフェ」を開催

 愛知東邦大学学生寮「TOHO Learning House」(ラーニングハウス、名古屋市名東区社台)で12月9日、第3回「とーほーカフェ」(認知症カフェ)が開かれました。
 認知症の人やその家族が安心して生活できるよう支援する「認知症カフェ」は全国各地で様々な形で広がっています。「とーほーカフェ」も、学生の視点から、まずは地域の人たちの交流スペースとなることを目指して、寮2階ロビーフロアを使って7月からスタートしました。
 この日は、名東区北部いきいき支援センターを通じてのチラシ配布や自治会回覧板活用などの広報成果もあって、関係者を含めて20人近くが参加。

 学生スタッフ6人は名東区役所が用意したオレンジ色の「なごや認知症学生サポーター」のビブス姿で参加者たちを迎えました。
 さっそく麻雀台を囲んだリピーター参加の男性3人、女性1人のグループ、90歳男性に囲碁の手ほどきをする72歳の男性、スタッフ女子学生とのおしゃべりを楽しむ80歳女性らが、午後1時から3時間近く、「カフェ」でのひと時を過ごしました。
 平和が丘学区連絡協議会事務局長の曾根田律夫さん(78)は、学生たちの取り組みを、自分たちの取り組みの参考にしたいと思い参加。「学区内で、高齢者同士の結びつきを深める活動を続けていますが、どうしたら男性の参加者を増やせるか、コミュニケーションを深める話題づくりに苦労しており、そのヒントが得られれば」と学生たちの説明に耳を傾けていました。

 同様に、学生たちの活動に興味を持って参加したという、近所に住む平野鋭さん(72)は、「高蔵寺団地の高齢者と交流している中部大学の学生たちもおり、愛知東邦大学の学生たちにも頑張ってほしい。学生らしく、活動の成果を検証し発表するなどして生かしてほしい」と話していました。
 認知症の夫が2年前から施設に入っているという女性は、「時々は家から出て、こうしていろんな人と気兼ねなく話せる場があればほっとします。50年近く前に上社に引っ越してきた当時は、雨が降ればぬかるみがひどく、駅に下駄箱を置き、長靴を履き替えて通勤の地下鉄に乗り込むサラリーマンやOLが多かったですよ」などと、昔話に花を咲かせていました。
 「とーほーカフェ」は7月29日、10月27日に続いてこの日で3回目。ラーニングハウスでは目標である「年間4回開催」を目指して、3月24日(日曜日)に第4回カフェを開催する予定です。

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