愛知東邦大学

2017.09.13

京都産業大の鬼塚教授を招きFD・SD研修会を開催

 教育力向上委員会(委員長・若林努副学長)主催の2017年度全学FD・SD研修会が9月13日、B201教室で開催されました。講師として招かれた京都産業大学文化学部の鬼塚哲郎教授が「学習の阻害要因にフォーカスした授業設計の試み~自己内対話の深化をめざして~」の演題で講演。京産大が教養教育の一環として全学的に取り組んでいる、取得単位の少ない学生(低単位学生)にターゲットを絞ったキャリア教育科目が紹介されました。

 鬼塚教授は受講生たちが、低単位状態に陥っている要因について、入学後、様々な阻害要因(不本意入学、経済的理由、クラブ活動に専念)が働き、描いていた「大学生像」を体現できなくなり、大学への関与意識が低下し、長期欠席、低単位の状態に導かれている点などを指摘。学生15~25人に教員、職員、学生、社会人のファシリテータが加わったクラス構成で、自分史、物語作りや社会人との対話を盛り込むなどの授業内容を紹介し、「全員が学び合う場で規範が問い直され、自立への一歩が始まる」と述べました。
 研修会は午前10時20分から約2時間行なわれ、質疑応答の後に榊直樹学長が総評。「鬼塚先生の講演を、本学が推進しようとしているブランドコンセプト『オンリーワンを、一人に、ひとつ。』と重ね合わせ、わくわくしながら聞かせていただきました。学生たちと真正面から向き合っていこうとしている私どもの教育が力づけられた気がします」と謝意を述べました。


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