愛知東邦大学

2022.04.30

地域創造研究所第57回定例研究会(講演会)をハイフレックス形式で開催

愛知東邦大学地域創造研究所少子高齢社会の健康と福祉国際比較研究部会(尚爾華主査)が主催する第57回定例研究会が4月26日に開催され、北海道千歳リハビリテーション大学学長・森満教授が本学会場で「地域包括ケアシステムのもとでのAging in placeの実現」をテーマに特別講演を行いました。今回は初めての試みとして、会場とオンライン(Zoomビデオ会議)の両方で参加できるハイフレックス型で行われました。

地域創造研究所上條憲二所長はオンラインで座長を務め、大学LCホール会場では尚爾華主査が司会進行役を担当しました。冒頭挨拶では、上條所長より研究所の主な活動報告に加え講師の森満教授の紹介がなされました。講演において森満教授は「高齢者が住み慣れた地域で安全かつ自立して快適に暮らすためには、自宅を中心とし、自立と依存、健康とケアが大切」と述べられました。自己決定を行いつつ、頼れる依存先を持つことの大切さなど事例を踏まえながら紹介されました。

今回、会場参加は63名、オンライン参加は40名、研究所所員、本学教員、他大学研究者、地域在住の方、および人間健康学部地域防災コース学生など、国内外から合計103名が参加しました。

質問応答では、10名以上から質問やコメントが寄せられました。人間健康学部人間健康学科3年生の竹延尚哉さんからの「頼れる依存先は今から作っておくべきか?それとも老後に作った方がいいか?」という質問に対し、森教授は「コロナになって、仲間を作りにくい環境になった。だからこそ、今から仲間を作っておくことが大切。」と答えました。

また地域の方からは、「私の周りにも、最後まで自宅に居たいと思いつつも、子どもに言われて入所する方がいる。今回の講演を聞いて、自分の意思を伝えることの大切さを改めて感じた。」との感想がありました。

最後に鵜飼学長から総括として、「本日のテーマに関連して、歴史上に有名な僧侶・良寛の生き方と重なり合う部分がある」とコメント、舩木副学長は今回のハイフレックス形式について、「会場とオンラインとの一体感について高く評価できる。今後の授業や研究会で活用されることを期待する」と述べました。

※ハイフレックス型とは、対面とオンラインの双方で受講できる方法です。

< トップに戻る

Instagram LINE You Tube