愛知東邦大学

2021.04.30

「小さくともキラリ光る村」 売木村寄付講座「地域振興論」がスタート

 長野県売木村の村づくり実践者たちが講師を務める「地域振興論」の対面授業が429日からスタートし、清水秀樹村長が「うるぎ600人の村づくり」のテーマでの講義を行いました。

 「地域振興論」は売木村と愛知東邦大学の「学び合い協働事業」の一環。2020年度開講の予定でしたが、新型コロナウイルスの感染拡大で1年遅れの2021年度前期開講となりました。

 売木村は愛知県から近いこともあり、東邦学園も1983(昭和58)年に「うるぎ山荘」を建設し、東邦高校や愛知東邦大学の生徒、学生たちの野外活動、地域創研究所による調査研究、吹奏楽団によるコンサートなど様々な交流活動が続けられてきました。

 「学び合い協働事業」は、人口が520人と長野県では2番目に少ない売木村の地域人材育成と地域活性化、愛知東邦大学の教育と地域貢献が目的にした事業。「地域振興論」は売木村の地域振興の現場実践の成果を、学生たちに提供することで、学びを通して、売木村の今後の人材創出や地域振興につなげていくことなどが狙いです。

 講座は全15回。経営学部地域ビジネス学科34年生52人が受講しており、担当である今瀬政司准教授によるオリエンテーション、概論(いずれもオンライン)に続いて、429日から、清水村長をトップバッターに始まり、村会議長、役場職員、地域づくり団体代表らによる対面授業が729日まで週1回(木曜日3限)行われます。

 初回授業は40人の学生と一緒に榊直樹理事長、鵜飼裕之学長も聴講。開講に先立ち榊理事長は、売木村による寄付講座提供への感謝のあいさつともに、学生たちに「売木村は本学学生の3分の1しかいない小さな村ですが、どうして、いろんな形で生き生きとした取り組みを全国に発信し続けているかしっかり学んでください」と呼びかけました。

 鵜飼学長も「地方が少子化などでどんどん過疎化していく中、どうやって地方をよみがえさせていくかは日本が抱える最も大きな課題。売木村が取り組んだ実践を、貴重な生の講義からしっかり学んでほしい」とあいさつしました。

 講義冒頭、「こんな素顔です」と一瞬マスクを外してあいさつした清水村長は68歳。若いころ長距離トラック運転手として働いた後、村議を経て、村長としては2012(平成24)年から39年目となる経歴を紹介しながら、「小さくてもキラリと光る村づくり」をめざして取り組んできた「村づくり」の実践について講義しました。

 「地域振興論」の今後の講義予定などについては、今瀬准教授の研究室ホームページ「「売木村・愛知東邦大学 学び合い協働事業」をご覧ください。

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