愛知東邦大学

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卒業生の活躍(教育学部)

海外で幼稚園教諭として働くには

就職活動2022.02.21

教育学部子ども発達学科 卒業生

杉山 みなみ

現在台湾で幼稚園教諭をしている杉山さん。
海外で働くことを目指した理由や就職活動、台湾での暮らしについてお聞きしました。

海外に憧れた大学時代

―教育学部に在籍されていましたが、幼児教育の勉強がしたかったのですか?
子どもの頃親戚の小さい子と一緒に遊んでいて、ずっと保育士になりたいと思っていました。それで保育士と幼稚園教諭の資格を取るために愛知東邦大学に入学しました。

―海外で働きたいと思ったのはいつ頃ですか?
海外旅行が好きで、大学時代はアルバイトでお金を貯めて海外に行っていました。英語を学びに外国に行きたい夢もありました。両親と進路について話すうちに、せっかく資格を取るために今頑張っているのだから、海外で保育士をやれば英語も少しは学べるし、自分のやりたい仕事もできる!という結論になりました。

―海外と保育士が結びついたのですね。その後自分の中でなにか変化はありましたか?
大学では2年生から実習があるのですが、保育所実習や幼稚園実習をするうちに「日本はこういうやり方だけど海外はどうなんだろう?」と考えるようになりました。
海外の幼稚園についても調べ始めて、海外には日本の駐在員が働いているので日本人の子どもが入る幼稚園があることも知りました。

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海外の幼稚園情報を得る

―海外では日本の保育士や幼稚園教諭の資格はいりますか?
国や園によって資格がいるところといらないところがあります。 海外で一番重要視されるのは経験ですね。応募資格には経験3年以上というところが多かったです。私は大学生だから実際に働いた経験がないので、その点で園を探すのが難しかったです。

―どうやって海外の情報を調べたのですか?
ネットで海外の保育士サイトがあって、そこで勤務時間や応募資格など調べました。最初はアメリカとかで英語も学べたらと考え探しましたが、経験のない大学卒を採用してくれるところはありませんでした。それでアジアに切り替え探し始めました。アジアは日本との貿易が盛んで日本人の駐在員も多く、日本人を採用する幼稚園が多いのです。特に中国・ベトナム・フィリピンは人手不足です。 調べた中で希望があう園があれば連絡をとり、「見学ができれば見にいきたい」と伝えました。

―すごいですね!自分ですべて行うのですね。どの国に見にいきましたか?
私はベトナムとシンガポールの幼稚園、そして今勤務している台湾を見に行きました。一日体験をできる園もあります。 ベトナムの幼稚園はいい雰囲気の園でしたが、その頃は治安があまり良くなくて、そこで生活することを想像すると大変そうだったのでやめました。現地を見るのは大事です。

―言葉の違う知らない土地に住むのですから、治安は大切なことですね。日本の幼稚園での就職も考えていましたか?
海外での就職を希望していましたが、就職先がみつからない場合もあるかと思い日本の幼稚園についても調べていました。

―どう転んでもいいように準備はしっかりしていたのですね。さすがです!

   (写真:台湾の街並み)

台湾の幼稚園

―現在の勤務について教えてください。
月曜日~金曜日、8時~17時で働いています。台湾では退勤時間がきたら皆すぐ帰ります。残業や家に持ち帰る仕事はほとんどありません。 私の働いている園は台湾人の幼稚園の中に日本人クラスが3つあります。子どもたちはすごく元気です。 私のクラスは日本語で話していて、時々中国語が混ざります。日本人の親御さんはほとんど駐在員で母親が専業主婦の方が多いですが、台湾は男女共に働く人が多いです。たまに子どもの写真を撮ってほしいという親御さんもいて、LINEを交換して写真を送ったりしています。

―日本の幼稚園と違うと感じることはありますか?
私は実習でしか日本の幼稚園を知りませんが、私が働いている園は何事も比較的自由です。作品は何を作ってもいいし、私はピアノを毎日弾いていますが、弾かない先生もいます。日誌や指導案も出さなくていいです。私は2年目から年長組を担当しました。 日本で働く幼稚園教諭の友達は家に仕事を持ち帰ったりしているので、国によってこんなにも違うんだと感じています。

―将来海外で保育者として働こうと考えている人へアドバイスはありますか?
海外では自分で何でもやらなくてはいけないので、だれかと一緒じゃないと動けない人は向いていません。自由が好きな人、リーダーシップをとれる人が向いていると思います。 繰り返しになりますが、気に入った海外の幼稚園を見つけたら、見学することをお勧めします。

―海外だからこそ生活の部分も含めて「自分がそこでやっていけるのか」しっかり調べる必要があるのですね。
今後も体に気をつけて頑張ってくださいね!

   (写真:同僚と一緒に撮影)

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