愛知東邦大学

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授業(人間健康学部)

公認心理師を目指して。

学び2023.02.06

人間健康学部 人間健康学科 2019年度入学

尾関 日佳衣

人間健康学部で心理分野を中心に学ぶ尾関 日佳衣さん。この春から公認心理師資格の取得を目指して大学院に進学します。学部での学びや大学院での目標をお話しくださいました。
是非、ご一読ください。

人間健康学部で学ぶ心理学

―心理学を勉強しようと思ったきっかけは?
高校生の頃、友人関係で悩むことがありました。その友人は悩みを抱えていて、私に助けを求めていました。私もそれを感じ取ってはいたものの、うまく助けられなくて。その時に心理学を学んでいれば、上手くコミュニケーションが取れたのではと、友人が助けを求めてきた時に何か手助けができたのではないかと思い、心理学を学ぼうと思いました。

―友人との関係が心理学に興味を抱くきっかけになったのですね。
そうですね。そのことがきっかけで心理学に興味を持ち、人間健康学部で勉強した今となっては、あの時こうしてあげればよかったかなと思います。

―とても優しいですね。心理学の授業で印象的なことはありましたか?
心理学概論という心理学の基本的なことを学ぶ授業があるのですが、その授業を初めて受講した時に、担当の先生が「心理学を学んでも相手の気持ちなんて分からないですよ。でも考え方の傾向などは理解できるようになります。」とおっしゃっていて、驚いたことを覚えています。心理学を学ぶと相手の考えていることがわかったり、その人がどういう行動をするのか分かったりするのかなと、私も少なからず思っていたので。

―初めての授業で抱いていた印象が変わったのですね。ちなみに心理学にはどのような分野があるのですか?
臨床心理学、学校心理学、知覚・認知心理学、犯罪心理学など、様々な分野があります。例えば臨床心理学では、精神疾患の名称やその特徴、治療法などについて学びます。心理学では専門用語や学者の名前、事例や実験方法など覚えることも多いですね。

―大変そうですね。
そうですね。でも覚えるだけでなく、カウンセリングの体験もありました。心理演習の授業では、学生でペアになり、相談役、カウンセラー役のそれぞれを体験しました。その様子はビデオカメラで録画して、自分が相談役のときにはどのように話していたのか、カウンセラー役のときにはどのような聴き方や話し方をしていたのか振り返ったりもしました。自分の様子を見ることは少し恥ずかしかったですけど、自分で見て、気づくことも多く楽しかったです。

―心理学ならではの面白い体験ですね!

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心理分野の授業

大学院進学を目指したきっかけ

―大学院へ進学するとお聞きしました。
はい。大学院入学試験も無事に合格し、この春から金城学院大学の大学院に進学します。

―おめでとうございます!大学院への進学はいつ頃から考え始めたのですか?
公認心理師の資格を取得したいと思っていたので、もともと進学は考えていたのですが、『心理実習』での体験で強く考えるようになりました。実習では外部機関へ訪問し、業務を見学させていただきました。その中でも子どもの心理支援を行う機関で、実際に子ども達と関わり、純粋にその時間が楽しいと感じたこともありますが、子ども達をサポートしていきたいなという気持ちがその時に強くなり、大学院に進学して更に勉強したいと思ったことが大きなきっかけでした。

―実習が大きな契機となったのですね。ちなみに大学院の試験勉強はどのようにしたのですか?
しっかりと大学の授業に出席し勉強していたのですが、それだけだと不安だったので、親と相談して3年生の秋から予備校に通いました。予備校では週に3〜4回授業があり、その授業は夜に開講されていたので、大学の授業終わりに通っていました。

―勉強漬けの日々だったのですね。1年間という長い期間、モチベーションはどのように保っていたのですか?
確かに大変な日々でしたが、予備校で友達もでき、大学院進学を目指す者同士で切磋琢磨できたことでモチベーションを保っていたと思います。また、私の志望していた大学院では実習の時間が多くあり、その実習で多くのことを体験したい、大学院に進学してもっと多くのことを勉強したいと思っていたことが大きいと思います。

―素晴らしいですね!

詳しくはこちら
公認心理師資格取得の流れ

卒業論文とこれからについて

―人間健康学部では卒業論文の提出があると思いますが、どのようなテーマで卒業論文を書いたのですか?
卒業論文は、「友達関係」をテーマに書きました。心理学を勉強したいと思ったきっかけも、友達関係だったので。特に「どれだけ友達に自分のことを言えるか」という自己開示について書いています。

―冒頭でお話いただいたことが卒業論文に繋がっているのですね。卒業論文を書くにあたって、何かデータを収集したりしたのでしょうか?
アンケートを取りました。ゼミの松田先生にも卒業論文を書くにあたり、アンケートは少なくとも100人以上集めなさいと指導を受けました。というのも卒業論文を書くにあたり、自分の立てた仮説に対して実際にアンケートを取り、分析して考察し、仮説を立証するために数値的な根拠が必要だからです。初めは自力でアンケートを集めたのですが、20名くらいしか集めらなかったので、松田先生に相談したところ、先生が担当している授業の冒頭でアンケート回収の時間を作ってくださり、最終的には100名以上の回答を集めることができました。卒業論文も無事に提出することができました。松田先生には卒業論文の指導もしていただいて、とても感謝しています。

―4年間の学びがしっかりと形になったのですね!それでは最後にこれからについてお聞かせください。
大学院での勉強は楽しみです。何か新しく挑戦することにワクワクしています。先ほどもお話しましたが、大学院では実習の時間が多くあるので、特に実習を頑張りたいと思います。進学する大学院では学内に相談室があり、そこでカウンセリングの実習も行うようです。今までは友人同士で行う模擬カウンセリングでしたが、これからは実際に相談者の方と一対一でお話をすることになるので、しっかりと知識を身につけたいと思います!

―応援しています!

【写真:ゼミ担当の松田先生の研究室】

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人間健康学部に所属する先生の研究分野

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