愛知東邦大学

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内定報告

人との出会いから愛知県立大学大学院進学へ

就職活動2021.12.27

教育学部子ども発達学科 2018年度入学

篠田 紀子

小学校教員をめざして入学した篠田さん。様々な人との出会いが篠田さんの視野を広げ、新しい夢や目標につながっていきました。大学院試験を終え、無事に合格を得たところでこれまでの学生生活や今後の目標についてお聞きしました。

研究テーマの紹介

―愛知県立大学大学院への進学が決まったと聞きました。おめでとうございます。どのような研究科なんですか?
ありがとうございます。愛知県立大学大学院人間発達学研究科です。教育方法学が専門になります。

ー研究テーマとか聞いても大丈夫ですか?
話すとすごく長くなっちゃうかもしれないですけど、大丈夫ですか?

―もちろんです!勉強させてください!楽しみです。
テーマとしては、「学力における非認知能力の位置づけ」です。”非認知能力”は態度とか数値で測れない能力のことです。世の中には、能力の中に学力が位置づけられている考え方や学力に対する人格や態度の位置づけに関する参考文献がたくさんあります。一方、態度主義批判という主張も1960年代後半に出されています。
このような様々な文献から私は経験主義に辿り着き、卒業論文では「きのくに子どもの村学園」という和歌山県にある小・中学校を調べています。経験主義を取り入れた運営をされている学校で教師目線の内容をまとめています。大学院でもこの先を研究していく予定で、修士論文は子ども目線でその教育が子ども達にどのような影響があるかまとめていきたいです。卒業論文が完成したら学園長の堀先生に送り、インタビューをお願いしたいと思っています。学力における非認知能力の位置づけを模索していく予定です。
根本は“学力って何だろう?”っていう知的好奇心かもしれないです。

―分かりやすい説明でどこに向かっているのかすごく伝わりました。(※実際はホワイトボード一面に書きながら細かい質問にも応えてくれましたが、読者のみなさまに伝えきれず、申し訳ありません)湧き出てくる知識がすごいですね。
私は高校生まで勉強がすごく好きだったわけではないです。でも今学んでいることはすごく楽しいです。適切な表現か分かりませんが、私としては好きなことで遊んでいるのと同じ感覚で知りたいことを調べたりしています。大学院試験も大変でしたが、高校生までの勉強を頑張るという感覚と全く一緒ではないですね。

ーなるほど。食堂で朝早くから定位置で勉強されていると聞きましたけど、楽しく解説してくれた姿を見てすごく納得しました。
卒業も近いので、思い出の席になりそうです(笑)
(写真:思い出の定位置にて撮影)

詳しくはこちら
篠田さんが進学する研究科

進学をめざすきっかけ

―どんなプロセスで今に至るのかすごく気になります。最初から進学希望ではないですよね?
最初は小学校教員をめざして入学しました。1年生の後期に今津先生(現愛知東邦大学名誉教授)の教職概論を履修した際に初めて非認知能力という言葉と出会いました。自分で学力が高いと思っていなかったので、学力に関する新しい考え方を知れて、すごく興味を持ったことを覚えています。みんながすごく楽しい授業という内容ではないと思うんですけど、私にとってはすごく刺激があっておもしろい内容でした。そこから今津先生には本当にお世話になり、進学の最初のきっかけは今津先生との出会いですね。

ー高校生は研究者や大学教員という仕事を知らないですもんね。
そうですね。今津先生の研究室に行って色々とお話を聞かせていただき、研究職に興味を持ちました。2年生の夏には東京大学のシンポジウムに行ったりして具体的に大学教員をめざしている自分がいました。

―大学院の選択も研究テーマによって大変ですよね。
いろいろ調べました。愛知県内の名古屋大学や愛知教育大学も調べましたし、県外だと岡山大学も調べたかな?大学院にもそれぞれ特色があるので、かなり悩みました。2年生の時に今津先生の紹介で愛知県立大学の大学院入試説明会に参加した縁から発展して3年生の12月に指導教官になる大貫先生と出会いました。お話を聞いていただき、この先生の下で頑張りたいと思い、志望を固めました。

―何か縁というかつながりを感じるお話ですね。
私自身も本当にそう思います。周りに恵まれているなぁと感じますし、大学で出会った先生や友達のおかげでこの大学で良かったなぁとしみじみ思います。
(写真:勉強しているノートを見せてもらいました…すごい!)

新たな夢に向けて

―大学院へのお話がメインになってしまいましたが、他にも学生生活の思い出はありますか?
思い出はコロナウイルスがまだ広まる前にイギリスとカナダに短期留学したことですね。イギリスは2年生の夏に2週間、カナダは春に3週間行きました。イギリスは語学留学みたいな感じでホストファミリーも優しくてすごく楽しかったです。カナダは生活面でカルチャーショックが多かったですけど、向こうで幼稚園のインターンもしたので、子ども達もかわいくて楽しかったです。カナダの時は日本に帰ってきた直後にロックダウンになったので、色々とラッキーでしたね。

ー無事に行けたなら何よりです。留学はお金もかかりますよね?
1年生と2年生の時に東邦STEP奨学生に採用されて大学の授業料がかからなかった(独自の給付型奨学金制度)ので、その分を使わせてもらいました。

―なるほど!自分の力で勝ち取った奨学金の有効活用ですね。だいぶお話も長くなってしまいました。(雑談も含めて約2時間)最後に今後の意気込みを聞かせてもらえますか?
修士課程を終えたら博士課程にもチャレンジしたいと思っています。大変だと思いますが、諦めずに粘り強く頑張りたいです。いつか教員として母校に戻ってこれたら素敵だなと思いますが、まずはしっかり研究活動を頑張りたいと思います。

―頑張ってくださいね!応援してます!今日はありがとうございました。
(写真:たくさん利用した図書館(L棟))

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篠田さんが在籍した教育学部

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