愛知東邦大学

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教員紹介(教育学部)

しなやかに、たおやかに、自分らしく

学び2024.04.01

教育学部 子ども発達学科

堀 篤美

教育学部で発達心理学や教育心理学を教えている堀先生にインタビューしました。
普段は明るくて、優しい堀先生ですが、インタビューを通じて明るさや優しさの元にある想いを聞くことができました。
是非、ご覧ください。

自身の経験から心理学へ

―まずは、先生の専門分野について教えていただけますか?
臨床心理学を専門としています。
簡単に伝えると、人の心の悩みや問題、症状に耳を傾け、原因を探って解決策を一緒に考えていく学問です。

―先生のこれまでの経歴を教えてください?
大学院で臨床心理学を専攻し、精神科病院でのカウンセラーと、学校でのスクールカウンセラーとして経験を積んできました。
その後、30歳時に保育士や幼稚園教諭を養成する短大の教員になりました。
カウンセラーの時から、子どもと関わることをしたいと思っていて、現在では愛知東邦大学教育学部で子どもや教育に関連する心理学を教えています。

―心理学に興味を持ったきっかけは何でしょうか?
実は、大学生1年生の時に不登校になった経験があります。
どうしても行きたい大学があって、頑張って受験勉強をしたのですが残念な結果になりました。
次の年に再チャレンジをして希望の大学に合格したのですが、入学したもののイメージと違っていて落ち込んでしまいました…。
友人や先生方に恵まれて4年間で卒業したのですが、もう少し勉強したいという思いになり、改めて自分の興味や関心について考えてみました。
そこで、自分の心のくせをもっと理解したと思い、学部で学んだ分野とは違う臨床心理学に進もうと思ったことがきっかけです。

―そうだったんですね…。いつも明るい先生からは想像できませんでした…。
実はそうなんです…。
やり出すと、とことん突き詰めてしまう性格で…。
今は、自分で調整できるようになりました。
心理学で学んだことで、自分の特性がわかるようになり、受け止め方を変えるなど対処法を覚えました。
何かにのめり込みすぎて折れてしまわないように、自分のクレドは「しなやかに、たおやかに、自分らしく」にしています。

詳しくはこちら
愛知東邦大学教育学部のWebページ

 

教育学部と心理学

―先生が受け持っている科目について教えていただけますか?
私が受け持っているのは「発達心理学(幼・小)」、「教育心理学(幼・小)」、「子ども家庭支援の心理学」、「教育・保育相談」です。

―なるほど。「発達心理学」の授業はどのような内容ですか?
「発達心理学」は、人の一生、胎児から亡くなるまでの心理の変化を学ぶ分野です。
この授業では学部の特性もあり、小学生まで心理の発達を扱い時間が多いです。
生まれつきの特性と環境の影響についても掘り下げています。

―ちなみに生まれつきの特性と環境の影響どちらが多いんでしょうか…?
そうですね。
以前は環境の影響が大きいと思っていましたが、自分の子どもが生まれて、生まれつきのものも大きいと思うようになりました。
最近では、脳科学が発達してきていて、傾向がわかるようになってきたこともあります。
今では半分ぐらいは遺伝、半分ぐらいは環境と考えています。

詳しくはこちら
教育学部の授業内容ページ

 

ワクワクや新たな気づきを大切にした授業を

―授業を行う上で、大切にしていることを教えてください。
一回の授業で一個でもいいので「へぇー」、「なんで?」と思ってもらうようにしたいと考えています。
授業の前後でどう変化したのか、どんな気づきがあったのかを書いてもらうようにしています。
その変化を見ています。
「概念的葛藤」、「知的好奇心」を大切にしています。

―「概念的葛藤」、「知的好奇心」を分かりやすく説明していただけますでしょうか…?
「概念的葛藤」は、それまでの自分の味方、考えかたをゆさぶるものに出会った時の心の状態です。
「知的好奇心」は、ワクワクしながら、新しいことを知りたい気持ちです。
この二つが学生の学びへの関心や成長・発達を促してくれるので、これを授業の中に取り入れています。

-ゼミでの活動を教えてください?
ゼミでは、3年生がピアヘルパーの資格を取得するために取り組んでいます。
それに関連して、ピアヘルパーの本を担当ごとに読み、まとめて問題を作成し、ゼミのメンバー間で披露しています。
あとは、「チームラボ」の見学にも行きました。
子どもたちがワクワクする仕掛けや、安全面にどう配慮されているかは参考になるところがあります。
そして何よりも、子どもたちが楽しんでいる様子を見ることができました。

詳しくはこちら
堀先生のこれまでのインタビュー記事

 

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