愛知東邦大学

AICHI TOHO UNIVERSITYTOHO Stories

留学生

「マルタ島留学」体験記

学び2023.08.07

経営学部国際ビジネス学科 2019年度入学

中村 千聖

マルタ島に留学へ行っていた中村さん。
なぜマルタ島を選んだのか、どう英語力を養ったのか・・・
楽しいことばかりでなく、大変だったエピソードも話してもらいました。
来年の4月からの進路先も!ぜひ最後までご覧ください。

マルタ島への留学・生活

―今回の留学について教えてください
マルタ島へ半年、カナダ2週間行きました。
1年生の時にニュージーランドへ3か月留学に行く予定でした。
ですが、コロナウイルスの関係から2か月で途中帰国することになってしまい、心残りがあったため、このタイミングで留学を決めました。

―なぜマルタ島に?
ヨーロッパに行きたい気持ちがあり、英語圏の国を探していました。
地中海の真ん中に位置しているため、世界中から人が集まると思いマルタ島へ留学しようと思いました。

―実際どうでしたか?
思っていた通り、様々な国からマルタ島へ来ていました。
フランス・コロンビア・トルコ・ブラジル・韓国から来ている方が特に多かったです。

―あちらでの生活について教えてください
シェアハウス式の学生寮に住んでいました。
午前中は授業を受け、買い出しに行って友だちとランチ作り、その後は浜辺にレジャーシートを敷いておしゃべりをするようなゆったりとした生活でした。
レベル分けテストで決まるクラスで、15名程度の仲間と一緒に学んでいました。

―いろいろな国から集まるとのことでしたが、文化の違いなどは感じましたか?
毎日、驚きの連続でした!
まず、それぞれ信仰している宗教が違うため、豚肉を食べない人がいたり、断食をする日があったり・・・日本では味わえない感覚でした。
あとは、自分の意見をまっすぐ相手に伝えること。
例えば、遊びに行こう!となった時に意見が割れたとしても「自分が行きたい場所」を伝える、疲れているからと断るなどをしても、全員がその意見を受け入れます。
私はそれまで、こうした方が良さそう・こう思われたらどうしようといった気持ちを持っていたため、日本で人目をどれだけ気にしていたか気づかされました。

―現地でしか味わえない経験ですね!

【写真:中村さんが帰国する日に集まった友人たち】

自分の殻を破り、養った英語力

―語学学校では大変なことも多かったのでは?
これは私に限らず、留学生のあるあるだと思うのですが、日本の英語教育は文法に力を入れているため、ペーパーテストで点数が高く出ます。
ですが、他国から来ている留学生はコミュニケーション重視の教育を受けている方たちばかり。
クラスに分かれた時に、始めの1、2週間は全然コミュニケーションが上手く取れず本当に辛かったです。

―コミュニケーションが取れない日々をどう乗り越えたのでしょう?
同じ学生寮に住んでいた、フランス人の男性が外へ連れ出してくれたことが大きいです。
毎回15人くらい集まって、バーなど、いろいろなところへ遊びに行きました。
初めは、みんなが何で笑っているかわからないほど言葉についていけず、黙っていました・・・

―それは苦痛な時間でしたね・・・
最初は誘われても、「今日は課題があるから・・・」とはぐらかしていましたが、半ば強制的に連れていかれていました(笑)
ある時、その中の1人が日本に興味がある方が「どこに住んでいるの?」「日本のこの文化って本当?」などと聞いてくれました。
私がゆっくり言葉に詰まりながら、説明すると笑うことなく最後まで聞いてくれました。
その時に、話せなくても一生懸命に伝えようとする気持ちがあれば相手に届くことを知りました。
連れ出してくれた彼には今でも本当に感謝しています!

―一歩前進したわけですね
あえて英語を話さないといけない環境に身を置くことで、積極的にコミュニケーションを取るようになりました。
クラスも上がり、学外・学内問わず、新しい友だちもたくさんできました。
フランスやコロンビアの方たちはパーティーが大好きで、各国の料理をふるまってもらいました。

―日本では想像できないくらい華やかな生活ですね
情が深く、優しい友人ばかりに恵まれて本当に楽しい毎日でした!
特にフランス人の女の子とは趣味も気も合って、彼女がマルタ島から帰った後もフランスへ2度会いに行ったほどです!
人との素敵な出会いは留学に行ってよかったと思う理由の1つです。

【写真:留学先で出会った友人に会いにフランスへ】

詳しくはこちら
経営学部の学び

帰国後の今とこれから

―日本にいる時の英語力はどの程度でしたか?
冒頭に話したように短期留学していたこともあり、日常生活には困らない程度の会話力でした。
今考えると、言葉はスムーズではなく、堅苦しい英語になっていたと思います。

―帰国して自身の英語力について感じることはありましたか?
具体的に感じたのは、アルバイト先での対応です。
以前は外国の方が来た時、メニューを渡して注文を受けることしかできませんでした。
今は、それに加えて補足説明やメニューのおすすめを伝えられるようになりました!
アルバイト中に日本に留学しているスペインの方と仲良くなり、名古屋観光をしたことも。
このように、臆せずコミュニケーションが取れるようになったことが大きな変化だと思います。

―大学内でも活動していますよね
愛知東邦大学へ留学生として来ている学生に毎週月曜日30分間、日本語を教えています。
出された課題でわからないところを一緒に考えていくことや、私がプレゼン発表をしてヒアリング力を鍛えてもらっています。
中国からの留学生が多いため、英語で会話をするわけではありませんが、外国語を勉強した経験を活かしてアドバイスしています。

―将来はどのように考えていますか?
航空業界をめざしています。
海外から飛行機で日本に来る際、お客様にとって一番初めに接する日本人が自分になるって素敵だなと。
日本のおもてなしを感じていただき、お客様の旅のスタートを良いものにしたいです!

―最後に、留学を通して自分自身の変化ありましたか?
自分を信じて挑戦しよう、自分を大切にしようと思えるようになりました。
現地にはいろいろな年齢の留学生がいて、中には会社を辞めて留学に来ている50代の方も。
それでまでは、留学といえば学生のうちに、と思っていたため驚き、このことに限らず挑戦は何歳になってもできるのだなと感じました。
今後も自分のやりたい!挑戦してみたい!という気持ちを大切に行動していきたいと思っています!

【追記】
このインタビューの数日後、日系航空会社から内定をいただいたと中村さんから連絡がありました!
おめでとうございます!
来年4月からの活躍を心から応援しています。

【写真:日本語を教えている中村さん】

詳しくはこちら
中村さんが2年生の時に出演してくれた「密着!愛知東邦大学生の1日~経営学部編~」

関連記事

トップに戻る

Instagram LINE You Tube