AICHI TOHO UNIVERSITYTOHO Stories
教職課程(教育学部)
春から夢の小学校教員に
学び/2023.12.25
教育学部子ども発達学科 2020年度入学
齋藤 優希
採用試験に合格し、2024年4月から小学校教員になる齋藤さん。
実習や愛知東邦大学の教職支援センターが行っている「特別講座」での学びや経験、採用試験について話していただきました。
合格までの道のりをぜひご覧ください!
めざすきっかけと実習での経験
―小学校教員採用試験、合格おめでとうございます
ありがとうございます!3月に勤務先が決定します。
そこから引っ越しなど、慌ただしくなりそうですが4月から教壇に立てることが今から楽しみです!
―まずは小学校教員をめざそうと思ったきっかけを教えてください
小学校5年生の担任の先生がきっかけです。
とにかく楽しくてまとまりのあるクラスづくりをしてくれました。
子どもたちに係をたくさん振り分けてくれ、私自身いろいろな経験をさせてもらったなあと今でも感謝しています。
ー長年の夢だったのですね。実際に実習などで小学校に行ってみていかがでしたか?
私は小学2年生のクラスに3週間入らせてもらいました。
その中で道徳と国語の授業を行いました。
大人が当たり前にわかっていることを、初めて勉強する子どもたちにどう伝えれば良いのか考えていく作業が特に難しかったです。
授業をする前には指導案(学習指導の目的・方法・時間配分など具体的な計画案)を作成し、担当の先生には10回以上添削をしていただきました。
迎えた当日、練習やイメージをして挑みましたが、いざ進めていくと思っていた以上に回答が出ずに焦ってしまったり、話が脱線してしまった時に軌道修正に集中しすぎてしまったり・・・
教壇に立つ楽しさだけでなく厳しさも体感できました。
20人くらい先生方が見学に来て、アドバイスをいただきました!
―20人も!どんな話がありましたか?
子どもたちの出る意見を拾い授業を広げる大切さや、授業準備に手間をかけるほど結果が出るよといった励まし、構成を考える大切さなどを教えていただきました。
実習全体を通して、先生方が子どもたちのことを第一に考えて行動している姿や楽しそうに働いている姿を間近で見ることができました。
小学校教員になりたいという気持ちを高められた3週間でした!
【写真:教職支援センターで勉強している様子】
特別講座での学び
―本学の教職支援センターが行っている「特別講義」に参加していたそうですね
はい。教員や公立保育をめざしている学生が受講できる、採用試験対策講座です。
3年生前期の時に募集がかけられました。
教員になりたいという強い意志を確認するため、事前に面接のようなものがあり、私たちの代は受講生15人でした。
―「特別講義」では具体的にどんなことを行いましたか?
大きく、筆記と面接対策を行いました。
筆記は3年生の時は教職教養(教育に関する総合的な知識と理解を問う試験)を何度も繰り返し学習し、その後過去問題集をひたすら解きました。
特に法律系の問題には苦戦しました・・・
初めて見る単語を覚えられず、間違えてばかりで嫌になってしまった時期も。
ですが半年経った頃、問題を見て「見たことある!」「できる!」が増えていき、その瞬間は本当に嬉しかったです!
―コツコツ勉強を重ねる大切さを実感できましたね
その他にも先生が新聞の切り抜きなどを使って最新の情報を教えてくれました。
例えば、いじめの認知件数や生徒指導要領が変わった・・・など。
新聞をあまり読む機会がないため、とても勉強になり、実際に面接で活用できました。
―面接練習はどうでしたか?
良く聞かれる質問集のようなものを参考に、翌週のお題が出されて答えることを考えて模擬面接をして・・・を繰り返す流れでした。
初めの頃は、模擬面接で覚えたことは言えても、答えたことへの深掘り質問をされると固まってしまったり、話がまとまらず長く話してしまったり。
悔しい思いもしましたが、面接で話す内容を考えている時に今までの自分を振り返ることや自分の気持ち、考えを知る機会にもなりました。
自然と自己分析でき、教員になりたい気持ちをより一層高められました。
ーいつ頃から模擬面接で上手く話せるようになったのですか?
4年生の前期にスラスラ自分の思っていることを話せるようになりました。
先生に模擬面接を繰り返し行っていただき、面接にある程度慣れたことが良かったのだと思います。
家に帰ってからも実際に声を出して練習をしていました。
―やはり大変な時期もあったのでは?
3年生の10月に模試があり、その結果がとても良かったのですが、その後に行った12月・1月の模試がボロボロで・・・
10月の模試の反動もあり、急な焦りと不安に襲われました。
結果を受け取った直後は、わからないことがわからない!なにを勉強すればわからない!と混乱していました。
その後、結果を冷静に見て自分の得意・苦手な部分を分析しました。
1週間のうち、2日は得意な分野を、残りの5日は苦手な分野を、と自分でルールを作って勉強していました。
―切り替えて壁を乗り越えたのですね。ほかに特別講座でどんな活動がありましたか?
指導力向上特別講座としてロイロノート(教室内でインターネットを使って学習支援を行うためのプログラム・システム・アプリ)の活用講座を受けました。
主にタブレットを使ってプレゼンやグループワークで活用でき、多くの小学校で活用されているそうです。
ロイロノートを開発した会社の方からリモートで使い方や実践例を教わりました。
実際操作しながらの講座は本当に参考になり、その後行った教育実習先で学んだことを活かせました!
―特別講座を担当している先生について教えてください!
主に担当してくださっていたのは小学校の校長も経験していた辻先生と山本先生です。
辻先生は普段は面白くてジョークもたくさん言う方ですが、定期的に喝を入れてくれました。
なんとなく緩みが出てくる時期に背筋が伸び、エンジンをかけ直してくださいました。
教職教養や法律の勉強をしている際などは、自分の経験を交えながら教えてくださり、エピソードがあるととても覚えやすく理解を深められました。
―実際に教育現場に立っていた先生の話は説得力がありそうです
山本先生は柔らかな雰囲気の先生ですが、模擬面接の時間になると空気がガラッと変わります。
厳しいと感じることもありましたが、学生に本気で教員になってもらいたいという熱い想いが伝わってきました。
小論文対策の時は、上手にできた学生の文章を褒め、それをほかの学生が吸収していき、全体の士気を上げてくれました。
先生方には本当に感謝しています!
【写真:ロイロノート活用講座の様子】
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採用試験とこれから
―実際の教員採用試験はどうでしたか?
自治体によって試験方法も様々でした。
私が受けた試験内容は、小論文・一般教養・教職教養・小学校全科(小学校で教える10教科+学習指導要領の内容)・面接・模擬面接・英会話・グループワークでした。
―幅が広いですね!対策も大変だったのでは?
筆記試験は自治体によって内容が異なるため、受験する県や市の過去問題集10年分を5周程度勉強しました。
初めは問題の出題傾向を分析しようと思いましたが、とにかく問題を解いていく中で傾向がつかめ、次第に解き方がわかるようになりました。
特別講座の先生からは小学校全科をたくさん勉強すべし!と言われていたため、特に集中して勉強をしていました。
―本当にたくさんの努力を重ねて来たのですね。それでは最後に4月からの意気込みをお願いします!
いち早く子どもたちと仲良く、信頼関係を築いていきたいと思っています。
明るくてメリハリのある、行事は子どもたちと全力で楽しめる先生をめざします!
他の先生方の授業を見学させていただいたり、意見をもらうなど、いろいろな要素を吸収していきたいです。
先生になっても成長したいという意欲は忘れず、頑張ります!
【写真:特別講座の受講生と辻先生】
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- YouTube動画:教員・公立保育士をめざす「特別講義」