AICHI TOHO UNIVERSITYTOHO Stories
教職課程(教育学部)
保育士という夢に向かって。
学び/2022.03.07
教育学部 子ども発達学科 2018年度入学
粕谷 柊
保育士になるという夢を叶えた粕谷さん。
教育学部での学びや実習での体験をお話していただきました。
ぜひご覧ください。
教育学部での学び
ー保育士を目指そうと思ったきっかけを教えてください。
高校1年生の時、将来を考えた際に思い浮かんだのが保育士だったからです。というのも、保育園に通っていた当時の男性の担任の先生にあこがれていて、自分も保育士になりたいなと思っていたからです。
ーそうなんですね。その先生のどのようなところにあこがれていたのですか?
自分も子どもの目線になって一緒に遊んでくれたり、いつも笑顔で接してくれたりと、とても優しい先生でした。その時のことが印象的で、自分もその先生のような保育士になりたいなと、あこがれていました。ちなみに、今でも年賀状のやり取りが続いています。
ー素敵ですね。教育学部での学びに関して、印象的なことを教えてください。
座学はもちろんですが、1年生の時から音楽の授業でみんなの前でピアノを弾いたり、造形の授業で模擬授業をおこなったりと、実際に体験して学ぶことや身につけていくことが多いなと感じました。
ーなるほど。高校ではピアノを弾く授業はなかったと思いますが、ピアノは入学前から弾けていたのですか?
ピアノは小学生の頃に少し習っていました。でも、あまり好きではなかったので、嫌になってやめました。ほとんどピアノに関する記憶がないまま大学に入学したのですが、授業を受けて、これからピアノも必要だと思ったので、自主的にピアノを習い始めました。
ーピアノの練習はどのようにしていたのですか?
授業を担当されている先生に課題を出していただいたり、家に帰って右手だけ今日は完璧にしようとか小さな目標を自分で作ったりしていました。あと、中途半端は嫌なので、やるならちゃんとやりたいなというのも自分の中にあって、弾けなくても弾けるようになるまでずっと繰り返し練習していました。保育士という夢があったので毎日の練習も頑張れました。
ー努力家ですね!教育学部の特徴的な取り組みの一つにサービス・ラーニングがありますが、参加してみていかがでしたか?
サービス・ラーニングでは、小学校の運動会や作品展のお手伝いをしたのですが、自分が想像していたよりも準備の工程が多く、細かく分けられていて、行事に対する先生方のより良いものを作ろうという熱意を感じることができました。そのような先生方がいたからこそ、小学生の頃に自分たちが楽しく参加できていたんだなと改めて実感しました。また、お手伝いを通して子どもの大切な思い出の一つになる行事だからこそ、しっかり準備をしないといけないという責任も感じました。2年次、3年次で実習に取り組んだ際も、子ども達と関わるときに、そのような責任感をもって接することへとつながりました。
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主体的に取り組んだ保育所実習
ー2年生での保育所実習はいかがでしたか?
初めて保育園へ行ったとき緊張半分、楽しみ半分だったと思います。口だけで保育士になりたいと言っていても、実際に現場を体験してみないと分からないこともあるので、それを知ることができるこの機会がとても楽しみでした。
ー初めて粕谷さんと会った子ども達の様子はどうでしたか?
実習では2歳児のクラスに入らせていただいたのですが、初めて会う人ということもあり、興味をもって近寄ってきてくれたんですけど、自分が子ども達に関わろうとすると、「嫌!」とか「○○先生がいい!」とかが多く、その時はどうすれば良いのだろうと思いました。子ども達は、色々と自分でやりたい時期だったんです。
ー大変そうですね。実習期間中はずっとそのような反応だったのですか?
実習期間中、そのままの関係で過ごすのも自分の為にならないと思いました。嫌と言われても、少し時間をおいて話しかけたり、遊びに誘ったり、一緒に遊んでいる時は自分も楽しそうに遊んで興味をもってもらえるように工夫を重ねました。「先生嫌!」と言っていた子も、「担任の先生がいい!」と言っていた子も、少しずつ話しかけてくれたり、僕がいいと言ってくれたりするようになりました。実習を通して、どうしたら子ども達の気持ちが分かるのか自分で考えて行動することが楽しくなり、初めての実習でしたがとても充実していました。
ー主体的に取り組み、自身の学びにつなげていたのですね!3年生での最後の実習はどうでしたか?
最後の実習は、さらに挑戦してみようという気持ちが強かったです。実習生が主体となって活動を任せられる部分実習というものがあるのですが、その時間に身体を使った遊びに挑戦してみました。それまでの実習では造形活動をおこなっていたのですが、新しいことに挑戦してみました。全く上手くいかなくて、でもそれが終わってみて、いままでやれていなかったことに対する挑戦そのものが大きな経験になったと自分で思っています。挑戦しないで保育士になるよりは、挑戦してみてよかったです。
ー素晴らしいですね!実習で造形活動をおこなっていたとおっしゃっていましたが、ゼミでの活動が活きたのですか?
実習における造形活動は、ゼミでの活動が活きたと思います。僕は造形を専門とする新實先生のゼミに4年間所属していました。音楽や表現など様々な分野がある中で、何か得意な分野を一つでも作りたいと思い造形を選択しました。また、実習準備の際、新實先生に活動の内容を相談し、「その年齢だったらこういうのがいいんじゃない?」とか「この活動の中でこれはこうしたらいいんじゃない?」とアドバイスもいただけて、とても心強かったです。
ーゼミ活動をおこなう中で、大切にしていたことはありますか?
中学の美術や小学校の図画工作など、自分は正直言って得意じゃなかったです。でも1年生の頃に新實先生から、「技術や作品の上手さではなく、作ることそのものを楽しんでみよう」、「子どもの目線でやってみよう」という言葉や、できたものに対して、「これいいね」、「ここ面白いね」という言葉をいただいて、造形活動に対して前向きになれました。その体験から、子ども達と造形活動をするときや劇をする際にも、子ども達の考え、意見などを大切したいと思いました。子ども達それぞれの、作るもの、見えている世界も違うので、それぞれの良さを認めて、褒めたり、共感したりして、子ども達と関わっていきたいです。実習の際にもそのことを意識して子ども達と関われたと思います。
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採用試験と保育士としてなりたい姿
ー採用試験対策は大変でしたか?
とても大変でした。3年生の後期から公務員試験対策の特別講座が始まって、採用試験対策に集中しました。採用試験の多くは3次試験まであり、1次試験に筆記試験、2次試験に実技試験、3次試験に面接試験があり、それぞれに対策をする必要がありました。僕は筆記試験対策の為に長期休みの期間も毎日大学に来て、L棟の自習スペースで毎日開館時間から閉館時間まで勉強していました。
ーとても努力家ですね!特別講座は面接試験対策もおこなっているのですか?
面接試験の対策もおこなっていただけます。最初は受け答えが上手にできなかったんですけど、先生にアドバイスをいただき、例えば「なぜ保育士になりたいと思ったのですか?」という質問に対して、ただきっかけを答えるのではなく、具体的な内容が大事だという気づきを得ました。そういった点を意識して練習を重ねることで、どのような質問でも不安にならず答えられるようになりました。
ー継続して備えた結果ですね!では最後に、粕谷さんはどのような保育士になりたいですか?
安心感のある保育士になりたいと思います!
自分が保育園に通っていた頃、お迎えを待っていると、先生方が安心させてくれていたことを覚えています。なので、延長保育で「お迎えまだかな?」、「他の子がお迎え来て、自分はまだかな?」と不安や寂しい気持ちを自分が子どもの頃に感じたり、実習やアルバイト先の保育園で実際に見て感じたからこそ、安心感のある先生になりたいと思います。また、そう言う場面だけに限らず、自分が子ども達に対して、笑顔で話かける、一緒に遊ぶ時も楽しそうにする、そういったことを重ねて子ども達にとって安心できる保育士になり、保育園が楽しいと思える場所になってほしいです。
さらに、保護者の方々にとっての安心感というのも大切だと考えています。送り迎えの際に、少しでも保護者の方々から子ども達の様子を聞いたり、連絡帳を使って子ども達の一日の様子を伝えたりすることで、保護者の方々にとっても安心できる存在になりたいです。
そして、公立の保育士ということで公務員になるので、地域の方とも自分から積極的にコミュニケーションを取ることで、地域の人との関わりも大切し、地域の人にとっても安心できる保育士でありたいと思います。
ーぜひ、頑張ってくださいね!
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