愛知東邦大学

2026.09.07

マーチングバンドが売木でコンサート

 南信州の山間に夏の終わりを告げる愛知東邦大学吹奏楽団の「第14回売木村ミニコンサート」が95日、長野県売木村の「売木村文化交流センターぶなの木」で開かれました。
 同村で夏合宿をしている吹奏楽団が、地元へのお礼にと演奏会を毎年続けてきました。今年はコロナ禍以降初めて東邦高校マーチングバンド部の一部も加わり、TOHO MARCHING BANDTMB=東邦マーチングバンド)として総勢30人以上での演奏となりました。
 第1部は、高校生らがミステリー仕立ての劇を演じる中、「太陽にほえろ」や「名探偵コナン」のテーマ、「Gメン’75」などテレビでおなじみの楽曲を演奏しました。
 第2部は楽器ごとに分かれ、サックスや金管楽器のアンサンブルを披露しました。
 最後の第3部はTMB全員が参加して、「マツケンサンバ」や「まつり」など全世代が楽しめて、かつ迫力あるマーチングで締めくくりました。
 アンコールでは、白谷峰人TMB音楽監督が「売木村のみなさんのことを思って」と作詞作曲した「Uta」(うーた)を演奏。メンバーが歌詞が書かれた紙を、歌に合わせて次々に掲げながら、売木への想いや感謝を伝えました。
 今年で卒業する原えみりさん(経営学部4年)は「笑顔と拍手に包まれて演奏できて幸せでした」とあいさつしました。
 会場では村民やTMB関係者ら80人ほどが鑑賞。村民らに交じって首都圏などからの山村留学の中学生もいました。同村は40年以上も前から山村留学を受け入れています。初めてマーチングを見るという中学生は「甲子園でも演奏すると聞き、さすがにきびきびした動きと演奏ですね」と感動した様子でした。村の全人口450人の4割を占めるという移住者の親子も来場し、演奏に合わせて楽しんでいました。
 こんな観客もいました。愛知県安城市から来たという夫婦は、先月に村に来た時に道の駅でポスターを見て、このコンサートを知ったそうです。「野球で有名な東邦のマーチングバンドなら面白いものを見せてくれるに違いない」とわざわざやって来たそうです。「あの動きをしながら演奏を続けるとはすごい。生で聞くと全然迫力が違いますね。興奮しました」と大きな拍手を送っていました。
 清水秀樹村長はあいさつで30年ほど前の思い出を話しました。東邦高校の吹奏楽部(現・マーチングバンド部)が、村民運動会の応援に参加したことがあったそうです。あいにくの大雨で衣装が泥だらけになるのも構わず行進し演奏を続けました。「額に汗して演奏するみなさんを見ていると、あの姿が思い出されます。人は変われども志は脈々と受け継がれているようです。これからも村の応援団として活動していただきたい」と話しました。ある女性も村長の話に大きく頷きながら「娘が小学校1年生の時でした。今も覚えています。それ以来、このコンサートを楽しみにしているし、ずっと応援しています」と目をうるませながら語りました。
 東邦学園の榊直樹理事長は「学生・生徒たちは今日はみなさんに喜んでもらおうという演奏をしたと思います。本当に楽しかった。来年もまたここで演奏会を開きたい」と1時間半のコンサートを締めくくりました。
 TMBの三冨彩名さん(経営学部1年)は東邦高校マーチングバンド部の部長でしたが、大学生になって初めて売木村に来ました。「素晴らしい自然に囲まれ、空気もいいし、湧き水もおいしい。売木村とはいろいろなつながりがあると分かり、私もファンになりました。今日の演奏は村の人々とのコミュニケーションも取れていたし、楽しんでもらえたと思いました」と笑顔で話していました。

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