愛知東邦大学

2025.11.05

学生の考案したヘルスケア商品を発表

 人間健康学部の学生が考案したヘルスケア商品の提案コンテストが、114日、B101教室で行われました。愛知東邦大学地域創造研究所の定例研究会の一環です。
 オンラインで参加した研究所長の上條憲二教授が「来春、人間健康学部には健康情報学コースが新設される予定であり、楽しく、ためになる発表を期待します」とあいさつして開会。尚爾華教授の3年ゼミ生9人が、自分たちで考えたヘルスケア商品のアイデアを発表しました。学生らは▽学生向け食事管理アプリ▽飲む日焼け止め▽猫背などの姿勢改善装置▽電流ホットアイマスク――など健康に役立つアプリや器具のアイデアを発表し、尚教授が主査する「健康とデータサイエンス研究部会」の学内外研究者7名が、審査にあたりました。
 最優秀賞には、人間健康学部3年の須貝和花さんの「おいしくきれいに 祖父から生まれたヘルスケア」が選ばれました。須貝さんは認知症になった祖父との生活で気づいた口腔ケアの大切さから、「飲む歯磨き」の商品化を提案しました。認知症や高齢者など、歯磨きという行為を忘れてしまっても、飲むという自然の動作なら、家族や介護者の負担も軽くなると考えたそうです。
 審査員の代表として、児玉耕太・星薬科大学教授は「体験から生まれたサービス内容がとても良かった」とコメントし、賞状を須貝さんに渡しました。他の審査員からも「認知症の人の満たされていないニーズに着目した点は、社会的にも重要ですが、ビジネス上も大きな領域だと思います」「飲む歯磨きは、ペット用のものはあるが、人間用はないから」など高い評価を得ました。
 尚教授は、「3年ゼミ生は健康情報スキルをヘルス分野に応用する調査研究に取り組んでいます。今後の卒論や商品化のヒントを探る形でアイデア発表を行い、各審査員より講評やコメントを通じてご指導いただきました」とコンテストの狙いについて話していました。
 また、星薬科大学の蔭山逸行助教による「生体情報に見る労働特性」についての特別講演も行われました。現在取り組んでいる研究課題「ケアラーのウェルビーイング実現による持続可能な少子・超高齢社会へ」は、学生らが検討しているヘルスケア商品の活用に示唆を与えるものでした。

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