2025.03.10
吹奏楽団の定期演奏会が満員の盛況
愛知東邦大学吹奏楽団の第15回定期演奏会が3月9日、名古屋市の名東文化小劇場で開かれました。チケット発売から数日で売り切れになるほどの人気ぶりで、この日も大勢のファンや関係者らで満員の盛況でした。
北区の女性は「ピアノの教え子がメンバーなので初めて来ました。成長ぶりが楽しみです」と話していました。名東区内に住む男性は「高校時代に吹奏楽をやっていたが、ユーチューブの動画を見て素晴らしい演奏だったので」と2回目の来場でした。また春日井から訪れた女性は「マーチングが楽しくて毎年来ています。もう虜になってしまいました」と笑顔を見せていました。
演奏会の第1部は指揮者に合わせたコンサートステージ、第2部は団員ら個々の演奏を聴かせるソロ&アンサンブルステージ、第3部は演奏しながら動きを見せるマーチングステージという3部構成。テレビドラマや人気のポピュラーソングなど馴染みのある曲が多く、アニメソングのメドレーでは、観客らも手拍子で曲に合わせるなど大盛り上がりを見せました。
ハイライトのマーチングステージは、団員自らが振り付けも考えてきました。7人という少ない人数ながら、前後への行進や横や斜めの移動などよく練習された動きと演奏で観客を魅了していました。懐かしいヒット曲「およげ!たいやきくん」のマーチング演奏では、コミカルな演出に笑顔が広がりました。また「HOT LIMIT」では男子団員がダンスを熱演し、大きな拍手が湧きました。
このマーチングを東邦高校マーチングバンド部の17人が最前列で見つめていました。新部長になる三冨彩名さん(2年)は「いつも一緒に活動していますが、さすがに大学生は技術が素晴らしく、見習いたい点が多くありました」と勉強になったようでした。また市立猪子石中学校吹奏楽部の岩田典子外部顧問は「少ない人数でもこんな風に素晴らしいマーチングを見せられるんだよ、と生徒たちに見せたくて」と部員17人を引き連れての鑑賞でした。
全19曲後にアンコール演奏もあり、観客たちは口々に「素晴らしかった」「次も楽しみです」と満足した様子、興奮した様子で家路につきました。終演後、第1部で指揮者を務めたコーチの濱野梓さんは「一人一人がしっかり自分のパートを頑張っていました。しっかりした音もよく出ていました」と団員たちをたたえていました。団長の上瀬海琴さん(経営学部2年)は「演奏だけでなく、上級生がいないので運営もやらねばならず、不安の方が大きかったです。今は無事に終わって、ほっとしています。来年は団員も2桁になりそうで、できることも増えると思うので、今はそれが楽しみです」と笑顔を見せていました。