愛知東邦大学

2025.03.03

「地域が教室」シンポジウムで3学部の研究者らが事例報告

 地域創造研究所が主催する「地域が教室」をテーマにしたシンポジウムが31日、スチューデント・コモンズで開かれました。学生によるポスターセッションや、さまざまな地域活動を実践している3学部の教員や他大学の研究者らが事例を発表しました。
 シンポジウムに先駆け、会場外では8点のポスターパネルを前に、そのうち4チームの学生が地域で行ってきた活動を説明しました。
 地域創造研究所長の上條憲二・経営学部教授の開会のあいさつに続き、区政50周年を記念した企画のため、杉浦橘名東区長の祝辞がありました。また鵜飼裕之学長は「地域への社会貢献として大学の力をどう生かしてゆくか若手研究者の実践を紹介し、会場のみなさんの意見をちょうだいしたいと思います」とあいさつしました。
 続いて事例報告に移り、経営学部の谷口正博准教授が「知育玩具ジナゾルのマーケティング活動」▽教育学部の白井克尚准教授が「サービス・ラーニングを通じた名東区の小学校などでの諸活動」▽人間健康学部の中野匡隆准教授が「スポーツ・健康×まちづくり部での活動を中心とした地域イベントへの協力」――を発表しました。
 その後のパネルディスカッションでは、それぞれ観光とスポーツを通じた地域活動に実績のある林大策・愛知淑徳大学教授と松﨑淳・九州共立大学講師も参加して、「地域とのコラボレーションによる教育的意味を考える」をテーマに活発な意見交換が行われました。地域活動を始める時のキーマンの見つけ方や意欲のない学生を参加させる工夫など、実際の活動での困りごとなど実践的な質疑が繰り広げられました。また会場にいた酒井来実さん(教育学部3年)はパネリストから地域活動での成果や自身の成長について問われ、サービス・ラーニングと保育園でのアルバイトで「子どもたちの自立のためにはあまり手をかけてはいけないと思った」と発言し、大きな拍手を浴びていました。
 シンポジウムを終えて上條教授は「大学が地域にどう貢献できるのか、学生への教育的成果など良い議論ができました。(パネルディスカッションの中で出た)地域のお困りごと相談などは次の地域活動のいいヒントになりました」と締めくくりました。

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