愛知東邦大学

2024.11.05

教育学部でピアヘルパー有資格4年生たちがピア活動第3弾

 教育学部で10月21日、「ピアヘルパー」の資格を有している4年生6人が、「教育・保育相談」を受講している学生たち約30人に向け、資格の説明やメリットなどを説明する3回目のピア活動を実施しました。
 ピアヘルパーとは日本教育カウンセラー協会認定の資格で、心理の専門職者ではないのですが、カウンセリングの基礎知識を身につけ、仲間を助けたり世話役を務めたりすることのできる人たちで、教育学部の学生は取得可能です。
 今回は、将来、相談活動の際に役立つ資格であるピアヘルパーに関して、資格の説明や取得することのメリット、取得方法、筆記試験対策などについて説明しました。
 その後、ピアヘルパー取得にあたり、体験するとよいとされている構成的グループエンカウンターの説明をしました。構成的グループエンカウンターとは、「エクササイズ」というリーダーの指示した課題を、グループで行い、そのときの気持ちを率直に語り合い、それを認め合う「シェアリング」を通してエンカウンター体験を深めていくものです。これらの活動から自己理解・他者理解・自己受容・他者受容を深めていきます。
 当日は、ピアヘルパー有資格者の4年生がリーダーとなり「ボールsit」というエクササイズも実施しました。10人程度で円になり、円の中の一人が他の誰かにボールを投げます。ボールを受け取ったら、その両隣の人が座ります。その後、座った人が立ち上がるとともにボールを持った人が誰かに投げるということを繰り返していきます。間違えて座った人、ボールを受け取った両隣で座れなかった人は他のグループに移動していく、というのがルールです。
 最初は戸惑っていた学生たちもルールがわかるにつれ、笑顔が見られ、エクササイズを楽しんでいました。参加した学生からは「人の動きや視線を通して他の人とコミュニケーションを取ったり敏感に反応したりする中で、普段あまり話さない人とも自然かかわることができた」「周りを意識しながら自分の動きを意識するのは難しかったが、身体を動かすことは楽しかった」「ルールを変えればバリエーションに富んだエクササイズになると感じた」などという感想が出ました。
 実施した4年生からは「経験を重ねたことで以前よりもスムーズに導入できた」「改めて、人に伝える(ルールなど)ことの難しさを実感するとともに理解してもらえた時の喜びを感じた」などの感想が出ました。
 参加した学生、実施した学生とも気づきや変化・成長が感じられました。ピアヘルパー有資格の学生たちにはピアヘルパーの知識・技術、資格試験に挑戦した経験をこれからも生かしていってほしいと思っています。(教育学部・堀篤実)

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