愛知東邦大学

2024.07.25

教育学部生がスイスの音楽家を招いてワークショップを体験

 7月22日に教育学部の1年生は「音楽基礎」の授業でスイスの音楽教育家でありピアニストのスーザン・グリムシャウ(Susan Grimshaw)氏とタンブレロ奏者のピノ・マッスロ(Pino Masullo)氏をゲストスピーカーにお招きし、スイスの音楽教育の紹介とタンバリンを用いたワークショップを行いました。
スーザン氏からは、「子どもは環境との相互作用を通して自ら学ぶ」というピアジェの発達理論を基にサウンド・エデュケーションの取り組みが紹介されました。子ども自身が撮影した街の風景から、工事現場や人々の話し声などのサウンド・スケープを繋ぎ合わせて自分のストーリーを作る活動や「水を使ってどのような音を出すことができるか」といった一つの要素に注目した挑戦など。幼児期の音楽教育では音楽に合わせて身体を動かすことや、楽器もゲームのように音でイメージしながら遊ぶことをプリペアド・ピアノ奏法も交え、それらの重要性を熱心に解かれました。これらの、音に注目し五感で感じる音楽教育に学生たちは共感して頷いていました。
 ピノ氏からは南イタリアの伝統的な音楽が動画を交えて紹介され、そこでタンブレロのリズムがいかに重要な役割を担っているかが実演とともに説明されました。ナポリの伝統的な舞ムを手がかりに味わうことができました。実際にタンバリンで簡単なリズムを即興で作る際には踊音楽タムリアータや、北アフリカの音楽と融合したタランテラ・デル・ガルガーノなど、リズ、習ったばかりのタンブレロ奏法を真似て自分のリズムを作ることを楽しんでいました。ヨーロッパの音楽文化に触れ、一人ひとりの音楽観が広がる授業となりました。授業は全て英語で行われ、事前の配布資料と動画や実演をヒントに一生懸命に理解しようとする学生の姿が見られ、耳が開いた授業となりました。貴重な機会を作ってくださいました本学の非常勤講師、酒井国作先生に感謝申し上げます(教育学部教授 水野伸子)。

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