愛知東邦大学

2024.07.12

経営学部学生が藤が丘商店街活性化でインタビュー体験

 経営学部・専門プロジェクトⅠ(チャン担当)では7月4日、藤が丘中央商店街でフィールドワークを行い、藤が丘中央商店街振興組合の理事長と専務理事のお二人にインタビューを行いました。
 この授業は、日本、そして地域が実際に抱える問題について、学生たちが自ら考えて課題解決に取り組むことを目指す問題解決型学習です。課題抽出・分析からフィールドワーク調査を通じて具体的な提案を導き出します。学生たちは商店街の活性化について主体的に取り組みました。
 まず授業ではメンバーをグループに分け、日本の商店街の現状と課題を理解するために経済産業省や中小企業庁の商店街実態調査報告書、インターネット情報を調査し、ディスカッションを繰り返しました。
 学生たちは、日本の商店街が大型商業施設やオンラインショッピングとの競合、集客力の低下、店舗の老朽化、後継問題など多くの課題に直面していることを認識できました。メンバーと議論を重ねた結果、学生たちは「商店街では若者向けの対応が不足しており、特にSNS等での情報発信力が弱く、デジタル化に対応できていない」ということに一番関心を示し、それらの解決のための提案を考えることにしました。
 次に課題をより具体的に分析するために、商店街に対する若者の意識についてアンケート調査を行い、アンケートだけでは見えない問題を明確化するために愛知東邦大学に近い藤が丘中央商店街でフィールドワークを行い、インタビュー調査を行いました。
 インタビューでは、藤が丘中央商店街振興組合理事長である山田直之様と専務理事である柴田一成様にご協力いただき、藤が丘中央商店街の価値について教えていただきました。
 藤が丘中央商店街は、地域密着型の店舗が多く、地元の文化や地域住民のコミュニティ形成に貢献しています。商店街にある多くの桜の木は、春になると美しく咲いて、藤が丘地区の「顔」であり、「誇り」でもあります。学生たちの、「SNS等をはじめとした若者に対応した商店街」については次のようなことを答えて下さいました。
 学生たちが調べ理解した通り、藤が丘中央商店街だけではなく日本全体の商店街に言えることですが、商店街はSNSによる情報発信などに対応しきれていないのが現状です。しかし若者に商店街を好きになってもらうための様々な取り組みを行っています。例えば、藤が丘中央商店街は地域の大学や高校の学生と共同して各行事やイベントを行っています。具体的には、東邦学園のTOHO MARCHING BANDが藤が丘のさくらまつりで演奏し、愛知東邦大学と共同で藤が丘駅前でスポーツイベント「駅スポ!!!」を開催しました。
 また、東邦高校と共同して「めいとう勝家くん」というキャラクタを制作し、大人気のキャラクターとなりました。他にも大学生と連携し、地域ブランド商品の開発などを行う商学連携により、商店街の活性化事業を行っていました。
 そして、新興組合に若いメンバーを加えて商店街の活動を議論したり企画したりすることにより、若者の考えを反映させる仕組みとなっています。若者に商店街で楽しい思い出を作ってもらい、大人になって家族ができたら藤が丘中央商店街に行きたい、そしてこの地域に住みたいと考えてもらうために、今後も商店街のリニューアルなどをはじめ、様々な活動で活性化させていく計画だそうです。
 プロジェクトⅠの代表メンバーとしてインタビューを実施した経営学部4年生の平出大和は、感想として「とても緊張しました。4年生なので、就職活動などで面接を受けた経験はありましたが、自分がインタビューをするのは初めてでした。インタビュー項目を事前に準備したので、無事に終わることができほっとしました。商店街について知らないことをたくさん教えていただき、面白かったです。今回の経験を社会人としても生かしていけると思います。貴重な体験をありがとうございました」と言っていました。
 このように専門プロジェクト授業では、地域の方々の貴重なご協力をいただきながら進められてきました。この場を借りて、藤が丘中央商店街の理事長である山田直之様と専務理事である柴田一成様に心から感謝を申し上げたいと思います。後期に開講する予定の専門プロジェクトⅡでは、今回の調査結果を踏まえて商店街の活性化に貢献できる活動を行いたいと考えています。(経営学部・プロジェクトⅠの担当教員・Tran Thi Tuyet Nhung)

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