愛知東邦大学

2024.03.15

重松清さんの『せんせい。』教材に教員志望学生10人が榊理事長と語る会

 作品の9割以上に教師が登場すると言われる重松清さんの著書を読んで語り合う会が、榊直樹理事長の呼びかけで3月14日開かれ、教員志望の学生10人が参加しました。
 教職支援センターが開催した「語る会」は、『せんせい。』(2021年、新潮文庫)に収録されている6作品のうち、「マティスのビンタ」「にんじん」の2作品を教材にして行われました。「マティスのビンタ」は、画家になれず美術教師になったものの、夢を諦めきれず、生徒をほったらかしてまでも自分の絵を描き続けた「マティス」のあだ名の男性教師をめぐる物語。「にんじん」は、1人の児童をどうしても好きになれなかった、5年目で初めて6年生を受け持った男性教師が主人公。重松さんの、ほろ苦さとともに胸に染みる教師と児童・生徒を書いた作品です。
 4限目(午後2時40分~4時10分)を使いA101教室で開かれた「語る会」には教育学部の3年生8人、4年生1人と人間健康学3年生1人が参加。教職支援センターから辻正人、山本かほるの両特任教授が加わりました。
 榊理事長は「教壇を目指す皆さんとお話しする機会を持ちたいと思っていました。話し合うきっかけとして、将来の皆さんの職業に直結した題名の本を読んでいただきました」とあいさつ。参加者がそれぞれ述べた感想について、榊理事長が質問、意見交換を行いながら進めれました。終了後、辻特任教授がまとめた参加者全員の「感想」の抜粋・要旨です。
 ・自分が普段、物事について深く考えずに生活をしていることを感じさせられた。
 ・様々な感想を聞いて、物語の各場面で起こる出来事の視野が広くなった。先輩の先生や子どもの声に耳を傾けて様々な価値観を取り入れ、自分を構築する必要がある。
 ・中学の時、「私はひいきしているわけではなく、区別しています」と語った先生を思い出した。芯をしっかり持ち、子どもの心を傷つけることなく、愛情を持って接してくれました。
 ・「先生の励ましや嫌だった言葉が大人になって響いて来る」「それが子どもの人生の岐路になる」という榊理事長の言葉が大変身にしみました。
 ・同じ本を読んでも、目をつける点がそれぞれ違って面白かった。教師とは完璧でなくてもいいと思うことができました。
 ・違 った視点での教師像を考えるきっかけになった。それは教師も「人間」だということ。苦手、うっとうしく思うことだってあるということです。
 ・考えた末の結論は、「教師」として子どもを嫌うことがあってはいけないということです。
  ・ 教師は完璧である必要はないが、24時間、自分は教師だという覚悟とプロ意識が必要だと学びました。
  ・90分で様々な考えを持つことができた。もっと時間があればよかった。
 ・教師は人の上に立って、人を人として育てるもの。気持ちは24時間教師であるべきだと思います。教師について考えることができ感謝です。

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