愛知東邦大学

2021.09.01

ICT活用指導力に関する研修会を開催しました

 東邦学園の教職員を対象としたICT活用指導力に関する研修会を、8月25日にオンライン形式で開催しました。講師には、名古屋市教育センター学校情報化支援部長の藤谷浩一氏をお迎えし、「一人一台端末時代における教員の指導力向上のためのICT活用と情報活用能力の育成」と題して、講演をいただきました。
 中教審答申「令和の日本型学校教育」での指摘や文科省のGIGAスクール構想の促進、そしてコロナ禍での新しい教育の在り方などを巡り、ICT環境の整備の重要性が一層高まってきている中での研修会であり、多くの教職員の方にリモート参加しました。

 本会は、3部構成での内容でした。1部は「GIGAスクールによる国の動向と名古屋市の現状」、2部は「学習指導における効果的なICTの活用」、3部は「情報モラル等情報活用能力の指導」です。また、事前にいただいていた参加者からの質問に答えていただく形での助言もありました。

 1部の「GIGAスクール構想による国の動向と名古屋市の現状」で藤谷氏は、「これまでの社会から未来社会Society5.0時代における教育の在り方やGIGAスクール構想の動きを考えたとき、ICT機器は必須のアイテムとして活用される」『「令和の日本型学校教育」の構築を目指し、「主体的で対話的な深い学び」を実現するためにもICT機器を活用し「個別最適化の学び」「協働的な学び」を一体的に進めなければならない』と述べられました。また、名古屋市の工夫としては、家への持ち帰りを想定し、保護者にも理解をしていただくためのソフトの内容を紹介するパンフレットの作成、授業以外でも活用する「タブレットを使う1日」を示した「トケコミ(毎日使う習慣づけ)」の活用例の紹介がありました。特に、コミュニケーションツールとして活用できる「スクールライフノート」は、児童生徒の気持ちの変容や学習の記録など学校生活での様々な様子を掴むことができ、学級経営や生徒指導に大いに役立つと強調されていました。

 2部の「学習指導における効果的なICTの活用」では、名古屋市の『なかまとの対話を大切にした主体的な学びを目指した「なかまなビジョンの学習過程」』の中でのタブレットの活用事例が紹介されました。また、各教科等におけるICTを活用した授業場面例が示され、活用のイメージを具体的に持つことができました。

 3部の「情報モラル等情報活用能力の指導」で藤谷氏は、一人一台タブレット時代においては、「情報モラル教育を含む情報活用能力の育成」は必須であると述べられました。情報モラルは、まさに情報活用能力の一要素であるが、学習の基盤でもあると言われます。学習指導要領においても、言語能力に情報活用能力が付加されたことからもその重要性が分かります。情報モラル教育に関わり、モデルカリキュラム、ガイドブック、ハンドブックなどの紹介もありました。

 90分という短時間ではありましたが、大変中身の濃い意義ある研修会であったと感じています。様々な課題もありますが、将来教職に就く学生が確かな力を身に付け、教壇に立つことができるよう、大学をあげて教育環境整備に努めていくことが必要あると感じた研修会となりました。

(文責 教職支援センター 辻正人)

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