2020.04.03
入学式中止 学長が新入生ガイダンスでエール
新型コロナウイルスが猛威を振るう中、愛知東邦大学でも4月2日に予定されていた入学式は中止となりましたが、学部ごとに行われた新入生ガイダンスで、榊直樹学長が新入生たちにあいさつしました。
学長あいさつは経営学部と人間健康学部はS棟体育館で行われました。経営学部は演習別に各教室に移動するため学生たちは立ったままで、人間健康学部は引き続いて教員紹介や学生生活での説明が行われたため着席で行われました。教育学部はB棟201教室を会場に行われました。
集団感染を招きやすい密閉、密集、密接の三つの「密」を避けるため、体育館は両側出入り口や窓が開けられ、春風が吹き込む中、学生同士の間隔が広げられました。会場に入る学生たちにはアルコール消毒が課せられ、マスクの提供も行われました。
榊学長は3学部でのあいさつで、今年で開学98年目を迎えた東邦学園の歴史を紹介しながら、大学生活に挑む新入生たちに歓迎と励ましの言葉を贈りました。
異なる価値をこそ財産 コロナウイルスのような困難に太刀打できるために、いろんな異なるタイプ、価値、考え方の人たちが世の中にどれだけいるかが問われると思います。
自分の中で、みんなと一緒でなければいけないかなと思っているならば、それは逆です。こういう時代こそ、それぞれが異なる価値を持つことが大切です。この大学にも様々な先生方がいます。違いこそ我々の財産だと思って学んでください。(午前10時からの経営学部ガイダンスで)
チャレンジ精神を 私は野球が大好きですが、見逃しの三振がいいか、空振りの三振がいいか。ボール球まで振る必要はないが、見送りをしたら絶対ヒットはない。チャレンジが大切です。チャレンジしなければ絶対当たらない。失敗は次への進歩にもつながります。
4年間の時間を有効に使い、皆さんチャレンジしてください。頑張ってください。(午後2時からの人間健康学部ガイダンスで)
人を育てるには経験を積むこと 皆さんは人を育てることを学びます。人を育てるといことは、子どもが好きだ、教壇に立つのがうれしいとかそんな生易しいものではありません。いろんな経験を積むことが大切です。コロナウイルスを移すとしたらそれは人間。人間の営み、移動がコロナウイルスを移している。
そうした可能性を断ち切ることはそんな難しいことではありません。必ず手をよく洗う、マスクをかける、風通しをよくすることです。
一部の科目は4月20日から始めますが、大半の科目は5月11日からです。社会に出る人たちを送りだす重要な役割を担う教育学部での学びを自覚して頑張ってください。(午後2時15分からの教育学部ガイダンスで)
2020年度新入生は422人。経営学部200人、人間健康学部148人、教育学部74人です。