愛知東邦大学

2018.08.03

寮生たちが「認知症カフェ」めざして「とーほーカフェ」オープン

 学生寮「TOHO Learning House」(名古屋市名東区社台2-148)で7月29日、「認知症カフェ」をめざす「とーほーカフェ」が一日オープンしました。認知症の人や家族、地域住民、ケアマネジャー、介護士らが、話題交換やレクリエーション、機能訓練などを通じた交流の場である認知症カフェへの試行活動で、学生たちの活動に関心を寄せる地域の人ら12人が訪れました。
 寮生たちは昨年10月、愛知東邦大学が市民向けに開講している「愛知東邦大学コミュニティカレッジ」で「認知症サポーター養成講座」が開講されたのをきっかけに、学生たちが主体となった認知症カフェ活動の取り組みを準備してきました。

 実際に活動しているカフェにも足を運び、男性の利用者が少ないという実情にも目を向け、力を入れたのは「男性が楽しめるカフェ」。「まずは一局やりましょう」と将棋や囲碁を準備して、対戦相手になれるようルールを覚えることから始めました。
 29日は、ワンドリンク付き200円の参加費でのオープン。地域の民生委員から紹介を受けた人や、積極的にボランティア活動に関わっている人など12人が参加し、男性は6人でした。これまでに寮で行なわたイベントに参加したこともある近所の親子も訪れてくれました。

 参加者たちはオセロや麻雀、囲碁も楽しみなら、日曜日の午後2時から2時間、寮生たちとともにカフェでの午後のひとときを楽しみました。
 今回の「とーほーカフェ」開催のきっかけをつくり、アドバイザー役でもあった名古屋市認知症相談支援センターの杉本一美さんは、「名古屋市には160ぐらいの認知症カフェがありますが、福祉系でない学生が取り組むことにも大きな意義があります。多様な人が関わることで人にやさしい社会づくりへとつながるとはず」と、寮生たちの活動に拍手を送っていました。
 参加者たちからは「若者からエネルギーをもらった」「年齢に関係なく地域に開かれたコミュニティがあることは良いこと」「不定期ではなく月1回、開催したらどうか」などの声も聞かれました。
 寮生の一人は「できるだけ多くの方に参加してもらえるよう広報活動に苦労しましたが、思った以上に参加していただきほっとしています」と話していました。
 2回目の「とーほーカフェ」開店は10月7日の予定です。問い合わせはラーニングハウスへメール(toholearninghouse@gmail.com)で。

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