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ゼミ(経営学部)
家業の「桐たんす」を未来へつなぐ。ビジネスコンテストで準優勝への道
学び/2026.07.27
経営学部 2026年度入学
長谷川 順紀
中部地区最大級のイノベーション拠点で開催された「Garage Challenge」にて、仲間と共に見事準優勝。挑戦のきっかけからチームで掴んだ成果、未来への展望についてお話を伺いました。ぜひご覧ください。
ビジネスコンテストに挑戦
―本日はよろしくお願いします!まずは自己紹介をお願いします。
経営学部 1年長谷川順紀です。よろしくお願いします。
―「ナゴヤイノベーターズガレージ(※1)」で開催されたビジネスコンテスト「Garage Challenge(※2)」に出場して、準優勝を果たしたそうですね。
ありがとうございます!とても嬉しかったです。
*1ナゴヤイノベーターズガレージ(NAGOYA INNOVATOR'S GARAGE)とは、中部地区最大級のイノベーション創出拠点。大企業、スタートアップ、学生などが集まり、新しいビジネスやアイデアを生み出す交流の場。
*2Garage Challengeとは、ナゴヤイノベーターズガレージが主催する、社会に対する違和感や問いを起点に、アイデアを形にして実践していくプロジェクト支援プログラム。
―具体的にどういった内容のプロジェクトなのですか?
日常の中の課題を解決したい人が集まり、プレゼンを行うプログラムです。約3ヵ月の実践とメンタリングを通して、日常や社会への問いを具体化し、課題解決を目指します。
―スケジュールはどのように進んでいくのですか?
エントリー締め切り後に「1st Pitch(ファーストピッチ)」があって、後日メンタリングデーでアイデアをブラッシュアップした上で、2st Pitch(セカンドピッチ)」に臨みます。そして最後の「FINAL Pitch(ファイナルピッチ)」で優勝が決まります。
―なるほど。なぜ応募しようと思ったのですか?
寺島先生のアントレプレナーシップ(起業家精神)入門の授業に、ナゴヤイノベーターズガレージのメンターをされている松井健斗さん(株式会社カナメヤの代表取締CEO)がゲストで来られました。「Garage Challengeにぜひ参加してください」とお話されていて、みんなでチームを組んで出ることになりました。
―全部で何チームくらいが出場していましたか?
うちの大学からは4チームほどで、全体では30チームくらいでした。過去最高の参加数だったそうです。
【写真:ファイナルピッチで準優勝に選ばれた時の様子】
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- ナゴヤイノベーターズガレージ
仲間との学び
―チームはどのように組んだのですか?
アントレプレナーシップの初回授業で、同じゼミの学生と一緒にチームを組み、日頃から仲が良い友達が後から加わって、4人のチームになりました。
―長谷川くんは、「桐たんす」をテーマにしたそうですが、なぜ桐たんすを選んだのですか?
実家で祖父の代から桐たんすを作っています。父が2代目で、兄も会社に入っていて将来継ぐことになっています。僕も兄と共に継ぎたいと思っているのですが、最近は桐たんすを知らない人が多く、「このまま桐たんすが衰退しまうのではないか」という危機感がありました。広くみんなに魅力を知ってもらいたくてテーマに選びました。
―素晴らしい想いですね!海外製の安価な桐たんすなどとの違いはどう発信していったのですか?
海外製の桐は安価ですが、実家の会社では国産桐を使っているためどうしても高価になります。若者は桐たんすの価値を知る機会が少なく、たんす一つに高額なお金を払う必要はないと考えがちですが、国産桐のたんすは一生物です。そうした魅力を知ってもらいたいと考えました。
―テーマの決定後、どのような課題解決のアプローチを取ったのですか?
1st Pitchでは、FINAL Pitchまでの目標を2つに絞りました。マンションなどでも置けるように「サイズを変えること」と「知名度を上げること」です。まずは桐を知らない人に桐そのものを知ってもらうため、たんすではなく「桐の木材を使った身近なもの」を作ろうと考えました。
―具体的にどのように形にしていったのですか?
実家は桐たんす以外作っていませんが、父の力も借りて試作しました。最初は桐でコースターを作ってみましたが、水の跡がついてしまいました。そこで「ジュエリーケース」を思いつきました。桐には防虫効果があるため大切なジュエリーを守れますし、高級感もあるので桐たんすの顧客層にも好まれるのではないかと考え、制作を決めました。
―桐の認知不足解消と業界の活性化をめざす長谷川くんの想い。そして、身近で大切なものを守るジュエリーケースというアプローチ、見事な提案ですね!
ありがとうございます。実際に会場でもとても好評でした。最終目標は桐たんすを買ってもらうことですが、まずは身近な形で桐の良さを知ってもらう良いきっかけになりました。
―チームのメンバーとはどのように作業を進めていきましたか?
最初は実家の会社に4人で集まって話し合いました。僕以外の3人は桐たんすを知らなかったので、知らない人のリアルな意見を聞けました。メンタリングデーでは、桐で作れそうな商品アイデアを4人で50個出したのですが、自分一人では出せない数だったので仲間の存在のありがたさを実感しました。
―お父様の全面的なご協力と、素敵な仲間に恵まれましたね。
はい。父にも本当に感謝していますし、チームで役割分担しながら形にできてとても嬉しかったです。
【写真:桐で作ったジュエリーケース】
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- 経営学部の学生チームが準優勝
今後の展望
―今回の経験を通して、一番得られたと感じるものは何ですか?
高校までサッカー漬けで、将来のことを深く考えたことがありませんでした。大学1年生になってすぐに今回のGarage Challengeに挑戦したことで、自分でも結構大人になったなと思いました(笑)。桐たんすと本気で向き合えたことで、将来に向けた視界が開けたと感じています。
―自発的に行動を起こし、結果に繋げた経験は長谷川くんの大きな強みになりますね。まだ1年生ですから、残り3年半でさらに色々な挑戦ができますね!
ありがとうございます。実はナゴヤイノベーターズガレージの方からも「若い人が桐たんすという伝統工芸品を守りたいと思っている気持ちが素晴らしい。自分たちも手助けしたいので次のGarage Challengeにもぜひ出場してほしい」と言っていただきました。
―メンターの松井健斗さんからはどんなお話がありましたか?
「桐たんすの案がとても良かった。本当におめでとう!」と褒めていただきました。準優勝の特典で松井さんのラジオ番組に出演できることになったのですが、僕はそういうのは苦手なので断ろうとしました。でもチームの女子2人が面白そう!やりたい!と言うので出ることになりました(笑)。
―寺島先生のサポートも心強かったのではないですか?
寺島先生には原稿のチェックやプレゼンの指導など、本当に親身になってアドバイスをいただきました。FINAL Pitchの時も「君たちがきっと優勝するから最後まで残るよ」と最後まで見届けてくださり、感謝しかありません。
―今後チャレンジしていきたいことはありますか?
FINAL Pitchの後、ナゴヤイノベーターズガレージの総括の方から「リフォームがしたいので桐の棚を作ってもらえないか」と具体的にご相談をいただきました。寺島先生も「お父さんを一緒に説得して現地の下見に行こう」と背中を押してくれています。僕も父を説得して、このチャンスを次のステップに繋げたいです。
―伝統工芸を守る熱い思いと、冷静で確かな実行力。その両方を持つ長谷川くんなら、これからさらに大きな挑戦を形にしていけるはずです。これからの活躍を心から応援しています!本日はありがとうございました。
ありがとうございました。
【写真:桐たんすへの思いを語る様子】