愛知東邦大学

2025.12.02

ニュース改革の体験でプロジェクト授業

 経営学部1年生の全員履修授業「プロジェクト基礎」(担当・原京二教授)が122日行われ、中京テレビのプロデューサー、櫻井一毅さんが特別講師を務めました。プロジェクト担当者が実際に体験した「成功のコツ」について話し、学生にとっては貴重な講演となりました。
 櫻井さんは現在はイベント・スポーツ事業の部署にいますが、報道畑が長く、その時に携わった「ニュース改革プロジェクト」について話しました。当時の中京テレビは、名古屋の民放では後発で、ニュース番組の視聴率も低迷していました。そこで会社から「視聴率最下位から地域ナンバー1になる」という命題を与えられ、櫻井さんはニュース改革プロジェクトの責任者に指名されました。
 新しいニュース番組を作るために、新たにメンバーを集め、古い番組の反省に立って、上から目線ではなく視聴者を巻き込んだ参加型のニュース番組を企画しました。「社会を少しでもよくしたい。人々を幸せにしたい」というニュースの本質は外さないと決めていました。社内の抵抗にも合いましたが、やり遂げたそうです。今のように携帯電話もメールも何もない時代に、FAXで視聴者の意見を求めることも始めました。記者だけでなくスタッフの視点も取り入れました。
 地道な努力の結果、やがて視聴率が10%に届き、2年後には他局を追い抜き年間視聴率1位を達成し、プロジェクトは成功したそうです。「本質を外さず、固い決意と情熱」が成功には必要だと櫻井さんは締めくくりました。
 最後に学生から「大学生時代にやっておいた方がいいことはありますか」と質問が出て、櫻井さんは「学生時代は8ミリ映画にのめり込んでいたが、自分が熱中できるほど好きなことを探すことがやるべきこと」と答えていました。

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