愛知東邦大学

2025.07.01

人間健康学部の卒業生が学会で研究発表

 人間健康学部・吉村道孝ゼミ(心理学)の卒業生である津端うららさんが、62829日に広島大学で開催された第49回「日本睡眠学会」に参加し、卒業研究の成果をポスター形式で発表しました。日本睡眠学会は、会員数が4000人を超える大規模な学会であり、心理学をはじめ、医学、工学など多様な学術分野に加え、睡眠に関わる企業関係者も多く参加する場となっています。
 就寝時に寝つきにくさを感じる経験は誰にでもありますが、室内の明るさがどの程度その要因になっているのかは、十分に解明されていません。津端さんは、それを「暗室および明室環境が自律神経活動や心理状態に及ぼす影響」として卒業研究に選びました。本研究では20人以上の被験者を対象に、明室・暗室という環境条件下で心拍変動(HRV)を測定し、その違いを分析しました。心拍データの周波数解析は労力を要しましたが、地道な作業を経て研究成果としてまとめることができました。
 当日は、研究者のみならず企業の研究開発担当者の方々からも質問や意見をいただき、有意義な議論の機会となりました。学会参加を楽しんだという津端さんは「専門分野の方々と意見交換や改善点などを話し合うなど、多くの刺激を受けました。大学での研究を通じて、社会との接点や研究の意義などを実感する貴重な経験になりました」と話していました。吉村ゼミでは、今後も大学で得られた知識や技術を社会に還元していきたいと思っています。(人間健康学部准教授 吉村道孝)

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