愛知東邦大学

2023.03.08

教育学部で合同学外演習プログラムを実施

 教育学部におけるアクティブ・ラーニングのイベントの一つとして3月6日、学外での実習を通して、何をどのように小学校の授業に組み入れたら効果的かを検討し、将来の指導へ応用できる実力を養成する合同学外演習プログラムを実施しました。
 具体的には、NHKの大河ドラマ「どうする家康」で話題となっている徳川家康に縁のある愛知県西三河地域を巡るフィールドワークを行いました。巡検のプログラムは、事前学習(事前調査)、現地での情報収集ならびに体験、教科の学習内容との整理・検討、教材研究のスライド作成、ゼミ内での発表へと展開するという流れで実施しました。
 旅程は、以下の通りです。
 大学バスにより、本学を出発し、松平家発祥の地である豊田市・松平郷館、松平東照宮、高月院等を見学しました。次に、岡崎市・大樹寺に到着し、宝物殿・大方丈拝観をしました。事前学習で、大樹寺について調べてきた学生より、バスの中で「ビスタライン」(大樹寺と岡崎城を結ぶ約3kmの直線)や「松平・徳川歴代将軍の位牌」などについてのレクチャーがありました。そして、岡崎城に到着し、岡崎城天守閣、大河ドラマ館等を見学しました。事前学習で、岡崎城について調べてきた学生より、バスの中で「天下人家康公出世ベンチ」などについてのレクチャーがありました。最後に、カクキューに到着し、岡崎市の伝統産業である八丁味噌の工場見学をしました。
 参加学生は、本物の歴史に触れ、普段ではなかなかできない体験ができ、大変満足していました。今後は、同じゼミの学生たちに向けて本日取材した内容を発表したり、社会科の模擬授業等に生かしていくことを予定しています。
参加学生の感想は以下の通りです
 ◇学外研修プログラムで徳川家康のゆかりの地を訪れました。徳川家康の祖先であり、松平氏発祥の地である松平郷、松平家・徳川家菩提である大樹寺、家康が誕生したという岡崎城、最後に味噌の工場であるカクキューの4カ所を訪れました。
 松平郷にある松平郷館では、徳川家の始祖・松平親氏の座像など200点近い展示物があり、とても驚きました。次に訪れた大樹寺では、岡崎城とその北にある大樹寺を直線で結ぶ約3キロの直線「ビスタライン」を見ることができて、とても感動しました。また徳川歴代将軍の位牌は、亡くなったときの身長で作られており、とても圧倒されました。次に訪れた岡崎公園では、武士の甲冑や火縄銃の本物とともに説明があり、戦国時代の歴史を知ることができました。最後に訪れたカクキューでは、実際に味噌を作っている工場を見学させてもらい、成人男性がすっぽり入るぐらいの巨大な樽に1時間から2時間かけて石の山を積んでいて、樽の大きさや石の頑丈さにとても驚きました。
 今回、この4カ所を訪れて、徳川家康の戦に破れても諦めない精神や、様々な出来事があったことで天下を取ることができたという歴史を知ることができて、とても良い研修となりました。
 ◇今回の学外演習を終えて、私が学んだ事は、2つあります。
 1つ目は、事前準備をすることの大切さです。今回私達は、松平郷・大樹寺・岡崎公園・カクキューの4箇所に訪問しました。私は、事前準備として岡崎城に関して調べました。そのため、岡崎城では、興味をもって見学することができました。また、バスの中で、先生方から行く場所の説明を受けたり、違う学生から紹介を聞いたりして、訪問する際の見方や感じ方が変わりました。それらの体験から、事前準備をすることの大切さを学びました。
 2つ目は、新しい知識を身に付ける楽しさです。今回の行き先は、学外演習でなければ絶対に行かないような場所だったので、自分が持っていない知識や学びが溢れていて、とても刺激になりました。今後私が、教員として遠足の準備などをする際に参考にできる部分が多々あり、行って良かったと思える学外演習だと感じました。」
 ◇今回、学外研修に行って学んだことは、行く場所全てが、授業の材料かつ宝庫であるということです。実際に足を運んで情報を集めることで、子ども達の興味の湧くような資料を集めることができると思いました。また、自分が撮った写真を見せることで、より熱意のある奥の深い授業づくりができると思いました。そして、本物を見ることで、教科書からだけでは分からない知識や情報を子ども達に教えることができ、その内容が他の授業にも繋がるような教科横断的な学習を展開することができると思います。子ども達のための知識の引き出しの一つになればと思いながら学外研修をしました。五感全てを使って学びました。非常に学びあり、笑いありの楽しい思い出になりました。」

 今回の合同学外演習プログラムを通じて、小学校における教材研究・授業づくりのあり方や、引率のために必要な事前準備について学ぶ機会になり、参加学生にとって実りのある学習となりました。今後も、本物に触れる体験や、教育現場を想定した経験を積み重ねていってほしいと思います。(教育学部・白井克尚)

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