愛知東邦大学

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授業(経営学部)

プロジェクトを通して学生と共に学ぶ。

学び2024.03.11

経営学部 地域ビジネス学科

手嶋 慎介

経営学部教授の手嶋 慎介先生。
ご自身の研究分野である「キャリア教育」や「プロジェクト型授業」についてお話しくださいました。
ぜひご覧ください。

専門分野について

―手嶋先生の専門分野をお聞かせください。
僕の研究分野は経営学なのですが、研究のテーマはキャリア教育を中心に力を入れています。去年、インターンシップに関する本を出版したのですが、そこでは教育学分野の先生方との共同研究をもとに、インターンシップの教育的効果について書きました。

―キャリア教育を中心としたきっかけは?
僕は大学時代のときに、卒業論文で労働時間短縮に関して書いていて、それは人事・労務管理など人的資源についての分野でした。簡単に言うと個人の働くということに興味関心があったんです。24時間という限られた時間の中でどうやって人生を歩んでいくのかとか、どうやってそれをうまく運営していくのかというのが、まさに自分の経営・キャリアだということで、現在ではライフデザインの科目や、実際に現場に行って働くことで、自分なりに振り返って学びを深めていくというインターンシップを担当しています。

―経営学と聞くと、経営者側の知識を学ぶ印象が強いですが、それだけではないんですね。
そうですね。もちろん経営学の基本は経営をする立場で物事を考えるのですが、僕の研究の対象にしているのは経営者というよりも経営されてる側の人、個人個人の働き方です。そういったことをビジネス実務と言い、日本ビジネス実務学会という学会にも携わっていて、今は副会長を務めています。

―経営学には様々な側面があるのですね。
経営学の学びは広いですよ。他の先生方の専門分野も経済学・経営学・政治学・会計学など様々です。経営学という学問分野の中でも、それぞれの興味関心部分があり、そこが僕だったら、専門はこれです!と一つではなく、経営分野とキャリア分野のちょうど良い感じのところを研究対象にしてるという感じですかね。

 

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経営学部に在籍する先生方

プロジェクト型授業について

―先生は数々のプロジェクト型授業を手掛けていますが、どのようなことを行なっているのでしょうか。
最近だと、名東区にある会社の社長さんと、学生を巻き込むプロジェクトを仕掛けていきたいと思い、授業にもお招きしています。その会社の本社は名東区なのですが、守山区に大きな工場を建設する予定で、そこで地域に貢献し根差すために、子供達が自由に遊び、集まれるような場を作る構想をしています。それに伴い、学生をインターンシップ生として受け入れていただけないかと考えています。

―面白そうですね。プロジェクトを仕掛けていくうえで、先生が意識していることはありますか?
学生が活躍できるような場を、できるだけ提供したいなという気持ちでプロジェクトを仕掛け、共にプロジェクトを作っていきたいと思っています。それ自体が僕自身のインターンシップというか、僕自身の学びにもなると思っています。あとはプロジェクトをしていく中で、学生の得意なところや長所が、もう一度再発見できるようなフィードバックを最近では意識しています。

―なるほど。先生はプロジェクト型授業として専門プロジェクトの授業も担当されていますが、そこではどのようなことを行うのですか?
大学の連携先は名東区・日進市・読谷村など色々とありますよね。せっかくの場なので、学外と連携しながら、何か世の中のためになるようなことをできるといいよね、というのが僕の専門プロジェクトのテーマです。
また、経営学の専門のプロジェクトなので、できるだけ経営学で学んだことをうまく生かしながら実践させるように心がけています。

―今までのプロジェクトで印象的なものはありますか?
以前、中小企業のための若手社員活性化プログラムというものを行っていたのですが、そのときの受講生の社会人の方と学生のプロジェクト生が共同で活動を行ないました。そのときのプロジェクトのテーマは、学園祭での売上金を首里城の復興に寄付しようというものでした。テーマでは、社会人の方と大学生が同じ目線で共にプロジェクトを行なうことが自然発生的にできたので、印象的でしたね。

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手嶋先生を紹介した動画

経営学部で学ぶ学生へ

―本学で学ぶ学生にメッセージをお願いします。
大学生の皆さんに対して言えることは、少し無理してもいいので、様々なことに貪欲になってもいいんじゃないかなということです。

―と言いますと?
例えば、大学は124単位以上で卒業ですが、それ以上に授業を取ろうとか、それ以外にこれをもっとやろうなど、4年間の中で自分の学びを拡げていって欲しいです。経営学において、自分を経営できなければ会社の経営もできないと、よく言われます。自分を経営するにあたっては、何か空白の時間を作らないくらい様々なことに取り組み、様々なことを経験することが重要です。そうすることで自分自身を知ること、社会を知ることができます。それを経ることで、経営学の学びは深まると私は思っています。

―様々なことに興味を持ち、経験することが大切なのですね。
経営学というのは、学際的と言われるように、様々な分野をまたぐ学問です。私自身もそのような意識でいるからこそ、教育学の先生とコラボできるのだと思います。経営学を極めたいなら経営学にとらわれず、様々な分野を学び、視野を拡げていって欲しいです。高い山には、広い裾野が必要ですからね。

―お話しいただき、ありがとうございました!

 


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経営学部の教育内容・特色

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