2026.07.31
大同大学の防災プロジェクトと連携
大同大学(名古屋市南区)から地域貢献活動として取り組んできた防災プロジェクトについて、愛知東邦大学に連携の申し入れがあり、顔合わせとなる第1回の情報交換会が7月29日、本学で開かれました。
大同大学のある名古屋市南部は、名古屋港に近い上に河川も多く、67年前の伊勢湾台風では背丈を越す大水害に見舞われ、多くの犠牲者が出た地域です。現在でも高潮や洪水、津波などに被災しやすく、住民にとって「防災」は身近な問題となっています。また、伊勢湾台風の直後には、同大学付属の大同工業高校(現・大同大大同高校)の「生徒隊」が、急ごしらえの筏で昼夜活動し、避難者への救援物資運搬、病人や負傷者の病院搬送、屋上に取り残された住民の移動に大きな尽力を果たした貴重な歴史も持っています。
情報交換会はH棟の会議室で開かれました。まず両学園の理事長はじめそれぞれのメンバーが初めて顔合わせをし、自己紹介をしました。東邦学園の榊直樹理事長が「大同大学さんは創立者が同じであり、兄弟のような関係です。伊勢湾台風の経験を大切に受け継いで、様々活動をしておられます。連携を機に、防災について学ばせていただき、本学の研究もお役に立てれば幸いです」と挨拶しました。これに対して大同学園の武藤大理事長は「地域貢献の一環で防災を始めたのですが、治水・土木・社会が中心でした。もう少し幅広い視点で展開していきたいと願っております。愛知東邦大学さんの視点を勉強させてもらい、手を取り合って進めていきたい」と、連携申し入れの趣旨を話されました。
本学からは尚爾華・人間健康学部長(公衆衛生)をはじめ、寺島雅隆・経営学部教授(障害者起業)西尾敦史・人間健康学部教授(地域防災)三好弥生・人間健康学部教授(社会福祉)の4人が参加しました。大同大からの参加者は、鷲見哲也教授(河川工学)松木孝文教授(社会学)樋口恵一准教授(交通計画)松下繁行さん(南医療生協副理事長)小堺貴夫さん(大同大ひと・まち・くらしデザインセンター)の5人です。
続いて会場を移し、まず大同大の「コミュニティ防災ラボ」の研究成果の発表がありました。防災面での地域の特性の説明や伊勢湾台風での被災状況などの解説があり、「住民はいろいろだが、災害は住民を区別しない。地域全体が総結集して対応し、復興までのシステムを構築したい」と研究の目標を提示しました。また名古屋市の防災アプリの活用などについて説明がありました。
また、愛知東邦大の地域防災研究部会からは西尾教授が防災に関したプロジェクト授業の内容などを発表しました。
最後に鵜飼裕之・愛知東邦大学学長が「学生の防災意識を高めることに取り組んでおり、本学の特長を生かし、お役に立てれば嬉しく思います」と挨拶し、会を締めくくりました。