愛知東邦大学

2025.12.01

大学1期生OBが授業で講師

 経営学部・原京二教授の1年生の授業「プロジェクト基礎」が121日行われ、東邦学園大学1期生の溜島康貴さんが講師を務めました。
 溜島さんは「中京テレビクリエイション」でエンターテイメントの世界で働いています。テーマパークの「名古屋アンパンマンこどもミュージアム&パーク」の立ち上げやタレントを招いての公演などに関わり、プロジェクトビジネスの専門家として、原教授が講師に招きました。
 東邦高校を卒業した溜島さんは、愛知東邦大学の前身である東邦学園大学の経営学部に1期生として入学しました。現在の校舎もなく、短大生と一緒に通い、先輩もいないしサークルもなかったといいます。卒業後に入社した会社を1年で退職し、25歳の時に中京テレビでイベントのアルバイトをしたのが、この業界に入るきっかけになったそうです。中京テレビの関連企業に入社し、グッズ販売やイベント、エンターテイメントの仕事をしてきました。
 授業では、自らが関わったアンパンマンミュージアムの15周年イベントを成功させる、というプロジェクトの話をしました。営業を続けながらテーマパークをリニューアルさせ、入場料金も値上げするという難しい事業でした。マネージャーとして企画立案、コンセプトの策定、メディア対応、さらには設計やデザインなど多岐にわたって意見調整をしたのが大変だったそうです。
 最後に溜島さんは「プロジェクトはいろいろとあるが、みなさんはこれから大学祭や卒業旅行、起業や就活などの『プロジェクト』が控えています。学ぶことで成功の可能性が高まるけど、知識より経験が大事です」などと、後輩へのエールを込めて授業を締めくくりました。
 質疑応答の中で「どんな就活をしましたか」という質問が出ました。これに対し溜島さんは「学生時代は、だらだらと過ごし何もしなかった。ボーリングやビリヤードなど好きなことに熱中することが財産になるし、それが大事だと思う」と答えました。
 授業を聞いていた女子学生は「エンターテイメントに興味がありましたが、先輩の話を聞いてますますやりたくなりました。頑張りたいと思います」と笑顔で決意を込めました。
 溜島さんは「後輩の前で話すのは照れますね。僕らのころと違って、みなさんまじめに授業を聞いてくれて感謝しています」と話していました。

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