2025.02.03
宮本ゼミとJR東海バスコラボの2年目バスツアーがスタート
経営学部宮本ゼミがJR東海バスと協力して企画した「大人が行く修学旅行 知多3大ものづくり0距離見学」バスツアーが、2月1日行われました。愛知東邦大学が産学連携協定を結んでいるJR東海バスとのコラボ企画で、昨年に続き第2弾。今回は知多エリアの代表的な産業である繊維、陶業、醸造の3分野のものづくり企業を応援しようと、クラウドファンディング方式で参加者を募りました。支援金は1口1万4500円で、この日の1回目返礼ツアーには、愛知県を中心に23人が参加しました。
朝8時20分、JR名古屋駅広小路口に黄色に青いラインの入った大型観光バスが到着。数日前に引退したJR東海の新幹線電気軌道総合試験車「ドクターイエロー」と同色のラッピングバスです。ゼミ生4人がバスの入り口に並んでお客さんをお出迎え。お客さんには、ゼミ生が議論を重ねた手作りの「旅のしおり」が手渡され、予定より10分早く出発しました。
立ち寄ったのは▽知多木綿のオカトク株式会社▽常滑焼の伝統を引き継ぐ株式会社LIXIL(リクシル)のINAXライブミュージアム▽日本酒「敷嶋」の伊東株式会社▽カブトビールの半田赤レンガ建物の4か所。学生たちが主体で計画を立て、JR東海バスのサポートを受けて企業とも交渉し、具体的なツアーに仕立て上げました。
オカトクでは、細い糸を高速で紡いで糊を付けながら乾燥させる作業や、24時間動き続ける70台以上の自動織機が広い工場に並び、布を織りあげる心地よい音にお客さんもびっくりしていました。ライブミュージアムではパスタの昼食をとり、世界のタイルや金色の便器、トンネル窯などを見学しました。また、タイルを使ってフォトフレームを作る体験コーナーでは、童心に帰って思い思いの作品作りを楽しんでいました。伊東では社長自らが200年以上続いた酒蔵を案内。お待ちかねの試飲タイムでは、江戸時代から名酒として知られる「敷嶋」の4種を飲み比べ。中でも今回のバスツアーで特別に提供された25年物の古酒には、ほとんどのお客さんが「おいしい」と満足した表情でした。
バスの車内では学生たちがガイド役。下調べで台本を用意して本番に臨みました。最初はつたない話し方だった近藤梨乃さん(2年)は「普段はあまりしゃべらないのですが、(お客さんから)声が小さいと言われたので、声を出すようにしました」と話していました。最後に大きな拍手を受けたことは「緊張していたので気が付きませんでした」と笑顔を見せていました。また車内ではゼミ長の村上敬悟さん(3年)と増田美咲さん(2年)が司会して、座ったまま挙手で参加できるゲームも用意。千葉県から参加した男性は「最初はぎこちなかったが、退屈させないように頑張ったね」と好評でした。
名古屋市中村区から参加した夫婦は「じっくり工場を見させてくれ、説明も丁寧で、修学旅行らしく勉強になりました」。また長久手市の教員の女性は「学生がやっているので興味を持ちました。手作り感が良かった」と話していました。
ツアーは予定より10分遅れで名古屋駅に無事到着。ゼミ生たちがバスの降り口の両側で見送る中、参加者たちはお土産を手に大満足の笑顔で帰路につきました。
宮本佳範教授は「机の上だけでは分からないが、こうして現場に立つと学生たちの成長がよく分かります。今日だって午前と午後では目を見張るほどで素晴らしいです。まだまだ改善点があるが、それを次回以降に生かしてゆきたい」と目を細めていました。
同ツアーは2月11日と24日にも行われる予定で、まだまだ募集中です。詳しくはJR東海MARKETのクラウドファンディングサイトで。