2025.01.31
教育学部学生が広路幼稚園で音楽会を開催
教育学部の学生たちが1月30日、名古屋市昭和区にある広路幼稚園で音楽会を開催しました。約190人の園児たちが年齢ごとに分かれて参加しました。
演奏した楽器はサックス、ホルン、三味線、小太鼓、グロッケン、ピアノ。和洋入り混じったこれらの楽器の紹介を兼ね、「聖者の行進」をそれぞれソロで演奏しました。スウィングのリズムに乗せ次々に変化していく楽器の音色に、園児たちは手拍子を合わせながら興味津々に聴いていました。
トラの「あみちゃん」の太鼓が壊れ、かわいそうに思った森の動物たちが楽器を作って慰め、みんなで演奏して楽しむという創作童話に沿って、演奏を披露。園児たちは、音楽に合わせ動物になって行進したり、走る動作をしたり、音が止まったらじっと止まり、いつ音が始まるのだろうと演奏者の口元を見つめ耳をそばだて、身体の中のアンテナをフル回転させていました。
「365日」「Bling-Bang-Bang-Born」などの演奏に歌って合わせる子、踊り出す子などさまざまで、リラックスして演奏を楽しんでいるようでした。羊を呼ぶために使われたホルン、猫や犬の皮をはいで作る三味線など、楽器にまつわる話に驚いたり笑ったり、と園児たちの表情も豊かに変化していました。最後は、子どもたちも手作りカスタネットで参加し、「情熱大陸」や「さんぽ」を大合奏しました。
このような音楽会は7回目です。卒業研究では幼児期の音楽的発達に注目して、音楽会時の反応を動画分析し、音楽的な発達の道筋をモデル化した学生もいます。これまでの多くの経験が学生たちの自信になって、子どもたちのつぶやきを拾い上げる落ち着いた対応や、堂々とした演奏に反映されていると感じました。
このような機会を作ってくださいました広路幼稚園の皆さまに感謝申し上げます。(教育学部教授 水野伸子)