2024.12.06
今瀬ゼミ生たちが卒論執筆で沖縄大と研究連携活動
経営学部教授の今瀬政司ゼミ(4年)では、卒業論文研究の一環で11月17~19日に、連携協定締結先の沖縄大学と研究連携プロジェクトを実施すると共に、沖縄県内各地の市町村をフィールドリサーチしました。ゼミ生たちは4年生前期に、「沖縄の基地・経済・環境問題と解決策」を共通テーマに各々独自に卒業論文(未定稿・各15,000字超)を書き上げており、うちゼミ生4人(佐藤豪、中村彪、市川太陽、藤田楓)が卒論をさらに推敲するために沖縄を訪問しました。今瀬教授からの報告です。
沖大の山代寛学長を表敬訪問すると共に、「沖縄大学と愛知東邦大学今瀬ゼミの研究連携プロジェクト」
を沖大全学研究プロジェクト班(いのちの未来の平和学)の教員・職員・学生と実施しました。山代学長と今瀬教授のあいさつの後、各ゼミ生が「卒業論文集(第13稿・未定稿)」の印刷冊子を配布した上で、スライドで研究発表しました。沖大人文学部の名城健二教授、西章准教授や事務局経営企画室の兼島徹室長らから各卒論への講評を頂きながら、沖大の学生も交えて意見交換しました。また、同こども文化学科長の須藤義人教授から講話を頂きました。
沖縄フィールドリサーチでは、沖縄県基地対策課や伝統工芸産業等を訪問してヒアリングや資料収集を行うと共に、元県庁職員の荷川取氏に案内して頂きながら基地所在市町村等を現地調査しました。米軍基地関係では、辺野古新基地の建設現場・土砂搬出現場と抗議活動(名護)、沖縄国際大学米軍ヘリ墜落現場等の普天間飛行場(宜野湾)、嘉手納飛行場(嘉手納・沖縄)、米軍高級住宅街やキャンプ瑞慶覧・桑江(北谷)、キャンプハンセンやブルービーチ(金武)、喜舎場テラスハイツ(北中城)、キャンプキンザー(浦添)等を調査しました。
地域経済関係では、中城港湾新港地区工業団地(うるま)、コザ商店街等(沖縄)、辺野古社交街や万国津梁館・海中公園・道の駅等(名護)、金武町社交街等、アメリカンビレッジ等(北谷)、漢那ビーチ(宜野座)、海洋博公園等(本部)、中城城跡(中城)、首里城・国際通り等(那覇)、座喜味城跡等(読谷村)等を調査しました。環境関係では、泡瀬干潟(沖縄)、大浦湾(辺野古)や名護市国際海洋環境情報センター等を調査しました。
ゼミ生たちは、「沖縄の人々が優しくて自然が豊かでまた行きたい」と思う一方で、「米軍基地の広大さと警備の重々しさ、基地周辺の厳しい経済状況に衝撃を受け、同じ日本国民として忘れてはいけない」等と感想を述べています。