愛知東邦大学

2023.03.15

地域創造研究所が研究叢書「グリーンシリーズ」完成で報告会

 愛知東邦大学地域創造研究所(上條憲二所長)は3月15日、S棟のSCホールで、研究報告会を開催しました。研究叢書で高齢社会問題などを扱った3巻に及ぶ「グリーンシリーズ」完成を記念して開催されました。
 3巻は32号「高齢化社会の健康と福祉のエッセンス」(2019年)、34号「高齢者の保健・福祉・医療のパイオニア」(2020年)、35号「少子高齢社会のヒューマンサービス」(2022年)。進行を務めた人間健康学部の尚爾華教授(副所長)はこの3巻を取りまとめた研究部会主査として、「テーマと表紙がグリーン系で共通することからグリーンシリーズと命名されました。学内研究員9人、学外研究員が11人による共同執筆です」と紹介しました。
 開会にあたり、上條所長はオンラインで「研究所はアカデミック・メディアとして、セミナー開催のほか、叢書発行の活動を続けています。グリーンシリーズでは、高齢社会の問題など様々な視点での研究成果がまとめられました」と執筆陣の労を称えました。
 報告会第1部では学内研究員5人が報告。西尾敦史教授(人間健康学部長)は35号の「おじいさん、おばあさんと呼ぶ理由~少子高齢化社会における親族呼称の擬似的用法試論~」、渡辺弥生准教授(人間健康学部)は34号の「高齢者の認知症予防とケア~家族は何ができるのか~」と35号の「日本の少子化と看護の役割~母性看護の取り組みを考える~」について報告。
 中野匡隆助教(同)は32号の「地域の『いきがい』づくりにおける小規模大学でできることの一考察」、金良泰准教授(経営学部国際ビジネス学科)は35号の「中国と韓国における少子化問題の現状と対策」、伊藤龍仁教授(教育学部)は35号での「日本における『子ども虐待問題』とその家族的背景~『不信のメッセージから』から脱却する新たな視点~」について報告。
 学外研究員の鈴木恵三、加藤利枝子、馬利中、劉衛東、王亜婷の5氏からのビデオメッセージも一部紹介されました。
 最後に、3月に定年退職する丸岡利則教授(人間健康学部)と愛知東邦学を退職する大勝志津穂教授(同)が研究員としては最後の報告を行いました。丸岡教授の報告は32号の「レジデンシャル・ケアのメタ・クリティーク~社会福祉科学の知識Ⅳ~」、34号の「ソーシャルワークのメタ・クリティーク~社会福祉科学の知識Ⅴ~」、35号の「ソーシャルワークの基本概念~社会福祉科学の知識Ⅵ~」でした。
 大勝教授もスポーツ社会学の立場から35号に執筆した「子ども・青少年・成年の体力・運動能力及び身体状況と運動習慣について」の内容を報告しました。事務局からも新村健さん、茶谷和彦さんが出席しました。

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