2020.12.23
硬式野球部4年生の西野さんが母校近江高校で後輩たちにエール
硬式野球部で4年間の活動を終えた西野翼さん(経営学部地域ビジネス学科)が12月16日、滋賀県彦根市にある母校の近江高校を訪れ、後輩である硬式野球部員たちに、愛知東邦大学時代に学んだ野球への姿勢を「人間力野球」として語り、甲子園を目指す後輩たちにエールを送りました。
西野さんは近江高校3年生だった2016年夏の全国高等学校野球選手権大会を体験しました。同大会では藤嶋健人投手を擁した東邦高校が2回戦で八戸学院光星に10-9で劇的な逆転サヨナラ勝ちを決めましたが、近江高校は1回戦で常総学院に11-0で敗退しました。
西野さんが最後の打席に立つ予定でしたが、前の打者がセンターライナー併殺に倒れ、晴れ舞台はネクストバッターボックスで終わりました。
西野さんは愛知東邦大学では1年生だった2017年春のリーグ戦からが外野手としてベンチ入り。4年間で試合出場の機会はあまりありませんでしたが、日頃の練習では先頭に立ち、試合中はベンチから率先して声を出しチームの士気を盛り上げました。横道政男監督は「4年間、本当にチームを盛り上げてもらった。出場メンバーを決める際、後輩選手から、〝ぜひ西野先輩を使ってください〟と直訴されたこともありました」とも言います。
4年生では左手首をけがしましたが、「最後だから頑張れ」と田中コーチに励まされ、チームをメンタル面でも鼓舞しようと、できることを考えながら声を出し続けたそうです。ただ、2部優勝した最後の秋季リーグ戦でも、残念ながら背番号28の西野さんには打席にも、外野守備につくチャンスは巡ってきませんでした。
卒業するあいさつも兼ねて訪れた母校では、監督、コーチ、野球部長ら恩師たちの歓迎を受け、「大学で学んだ野球への姿勢について後輩たちに語ってほしい」と頼まれました。100人を超す部員たちを50人ずつ2グループに分けて行われた〝講演会〟で西野さんは「人間力野球」のテーマで、それぞれ1時間講演。
横道監督や田中コーチから、社会人とし羽ばたくための最後の教育の場として、日頃のあいさつ習慣も含め、野球を通じて人間力を高めることを学んだ体験を語りました。
そのうえで西野さんは、「練習がきついとかしんどいとかあるかもしれませんが、現役はしんどいのが当たり前。頑張れるのは今しかない。頑張れる目標、甲子園があるのだからやらないともったいない」と後輩たちに激励の言葉を贈りました。