2019.07.05
人間健康学部が「専門看護師の役割と看護の理解」で特別授業
人間健康学部人間健康学科は6月18日、「健康づくり指導者コース」(3、4年生のみ)の学生たちを対象にした特別授業を開きました。ゲストスピーカーとして招かれた津島市市民病院の教育担当師長で専門看護師である森香津子さんが講師として、「がん看護」の側面から、がん拠点病院の役割などについて語りました。
専門看護師は、患者・家族に起きている問題を総合的に捉えて判断する力と広い視野を持った、特定の専門看護分野において卓越した看護実践能力を有する看護師です。
A101教室での特別授業で森さんは「専門看護師の役割と看護の理解」のテーマで講義しました。
3年生27人が受講しましたが、学生たちにとっては、普段は意識することのない医療システムや、看護という領域の考えを理解する貴重な経験となりました。学生たちからは「がんについて考える機会となった」「看護は心が大切と理解できた」などの感想があり、「他人ごとではなく自分のこととしてがんと向き合うべき」という学びの意図が伝わったようでした。
森さんからは、「がんの告知時はショックを受ける方もいるので寄り添うように心がけることが大切」という指摘もありました。
がんは治る病気という認識を持っていい時代である一方で、「がんイコール死」というイメージも根強く、学生たちは病気への無理解がまだあることを学ぶことができました。
健康づくり指導者を目指す学生たちにとっては、特別授業は5月18日に続いて2回目。普段、話しを聞くことのできない専門家の話を聞くことで、学生たちの学びの視野が少しずつ広がっていくことを期待しています。(人間健康学部教員・広報担当)