愛知東邦大学

2017.07.18

名古屋グランパス元通訳の村上さん招きトークショー

 名古屋グランパスエイト元通訳の村上剛さん(48)によるトークショーが7月17日午後6時からLCホールで開かれました。「東邦プロジェクトB」(担当・上條憲二経営学部教授)で学ぶ学生たちによる自主企画で、東邦高校サッカー部員約30人を含め約90人が、経営学部地域ビジネス学科2年生の大岩あみさん、岩田貴寿さんの進行でクイズや記念撮影会も含めて1時間半のトークショーを楽しみました。
  村上さんは秋田市生まれ。7歳の時にアメリカ映画キングコングを見て語学に興味を持ったそうです。

 大学の外国語学部で学んだ後、1994年に広島で開催されたアジア大会でレバノンチーム団の通訳として帯同したのが通訳デビュー。1995年から名古屋グランパスの通訳となり、ベンゲル監督、ストイコビッチ監督や外国人選手たちとチームのコミュニケーションを支えてきました。現在は通訳の現場からは離れ、営業部兼マーケティング部ホームタウングループに所属しています。
 「チームを支える通訳というプレイヤー」のテーマでマイクを握った村上さんは、「パスは未来に向けるもの。前に出す以上は走らなければならず、そこではコミュニケーションが必要」というベンゲル監督の指導など思い出に残る体験を次々に紹介。

 監督の視野を妨げないこと、視線の先を見て、監督が考えていることを推測しながら通訳にあたったことなどと語りました。
 村上さんは2003年まで9年間、グランパスの通訳を務めた後、4年間、パラオでイルカトレーニング施設のスタッフとして勤務。イルカの訓練を通し、行動分析学としてもコミュニケーションの取り方を学んだことを、会場の学生、高校生にモデルになってもらいながら紹介しました。
 村上さんはストイコビッチが監督に就任した2008年にグランパスに復帰し2013年まで通訳を務めました。会場から相次いだ質問には、「例えばシモビッチならスウェーデンというように、選手の国の文化、生活習慣などは当然学んだうえで通訳にあたった」「通訳では正確に伝えることを第一に心がけた」などていねいに語りました。

 東邦学園は特色ある教育・研究活動の一環として2014年に名古屋グランパスと教育連携協定を結んでおり、9月24日にパロマ瑞穂スタジアムで開催される名古屋グランパス対東京ヴェルディ戦を「TOHO観戦DAY」としてグランパスを応援します。地域連携センター長の舩木恵一経営学部教授は「当日は大学と高校の吹奏楽によるマーチングなどでの応援も企画しています。ぜひ参加してください」と呼びかけました。
 名古屋グランパススタッフからは、8月12日、豊田スタジアムでの対松本山雅FC戦について、「グランパス夏祭りとして小学生から大学生までの無料招待も受付中なのでぜひ応援に来てほしい」と呼びかけがありました。

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