愛知東邦大学

教員紹介

伊藤 恵美子

教員紹介

伊藤 恵美子 (いとう えみこ)

教授
 
所属
経営学部 ビジネス学科
学歴(最終)
名古屋大学 大学院 国際開発研究科 博士後期課程修了
学位
博士(学術)
研究室
A420(A棟4階) 
教員データベースURL
https://researchmap.jp/nnznilp2025

Credo

人間としての尊厳を持ち、前へ進む

研究概要

文法を超える、本当に必要な語学能力

最近、外国人の日本語を聞く機会が増えましたが、気になったことはありませんか?例えば、次の発言はどうでしょうか?
【アメリカ人学習者が遅刻して教室に入ってきた場面】
電車が雪で止まって、ぜんぜん動かなくて、動くまで待ちました。電車が遅れたから、証明書をもらうために長い列に並びました。証明書をもらってから、バスに乗りました。バスも雪で時間がかかりました。だから、遅刻です。
【解説】
学習者は「すみません」と言わず、自分に責任がないこと、雪が降って電車とバスが遅れたこと、遅延証明書をもらうために並んだことを説明しています。アメリカでは「遅れたときは、その理由を説明することが丁寧だ」とされているので、日本でも同じように行動したのですが、日本人に悪い印象を持たれかねません。このような実際のコミュニケーションで必要とされる能力について研究しています。

研究内容

研究分野

日本語教育学

研究キーワード

第二言語習得研究、中間言語語用論、ポライトネス

研究テーマ

遅刻の理由を長々と話す留学生の日本語は、日本人(母語話者)には不快な言い訳に聞こえます。このような日本語非母語話者の不適切な日本語について研究しています。 

担当科目

日本語表現、アカデミック・ライティング 

論文

論文名
「外国人留学生の日本語学習の歩み:入学後2年間を中心に」
掲載誌名等
『東邦学誌』、第44巻第1号 43-62頁
掲載誌発行年月
2015年6月
共著区分
単著
論文名
「ポライトネス・ストラテジーに反映された社会文化的規範:タイ語・ジャワ語・日本語の断らない表現に焦点を当てて」
掲載誌名等
名古屋大学大学院国際開発研究科『国際開発研究フォーラム』、第41号 1-14頁
掲載誌発行年月
2012年3月
共著区分
単著
論文名
「依頼場面に見られる断り表現の特徴:日本語・ジャワ語・インドネシア語・マレーシア語・タイ語の比較」
掲載誌名等
留学生教育学会『留学生教育』、第15号 35-44頁
掲載誌発行年月
2010年12月
共著区分
単著

その他研究に関わる活動等

  • 日本語教育学会:学会誌『日本語教育』査読協力者(2009~2013)
  • 日本語教育学会:学会誌『日本語教育』学会誌委員(主査)(2013~2017)
  • 日本語教育学会:審査運営協力員(2017~現在)
  • 第二言語習得研究会:学会誌『第二言語としての日本語の習得研究』査読委員(2014~2017)
  • 社会言語科学会:学会誌『社会言語科学』査読協力者
  • 留学生教育学会:学会誌『留学生教育』査読協力者
  • 国際学会Sydney-ICJLE2014:発表論文査読協力者
  • 国際学会Bali-ICJLE2016:発表論文査読協力者
  • 国際学会Venezia-ICJLE2018:発表論文査読協力者
  • 国際学会Hong Kong and Macau-ICJLE2022:発表論文査読協力者 

連絡先・取材依頼

メール
nyushi@aichi-toho.ac.jp
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