愛知東邦大学

2026.08.24

吉村道孝准教授の研究が文科省支援事業に

 人間健康学部の吉村道孝准教授の研究テーマが、文部科学省の「AI for Science萌芽的挑戦研究創出事業(SPReAD)」に採択されたことが、818日に発表されました。
 SPReAD(スプレッド)は、文部科学省が、人文学・社会科学から自然科学まで幅広い分野の研究者によるAI(人工知能)の研究利用を支援し、新たな研究方法や発見につなげることを目的とした事業です。AIの利活用が世界的に急速に広がる中、日本独自の競争力につながる新たな研究の種や芽を創出することを目指しています。2回の公募には合わせて33782件の応募があり、そのうち1112件が採択されました。採択率は3.3%で、吉村先生は2回目の公募で採択されました。愛知東邦大学の採択率は12.5%です。
 採択された研究テーマは、臨床科学領域の「スマートフォン行動ログによる睡眠関連状態の日次変動推定AI基盤の構築」です。
 吉村先生はこれまで、腕時計型のウェアラブルデバイスや各種センサーを用いて、睡眠や生活リズムを客観的に捉えながら、心身の健康と睡眠の関係について研究を重ねてきました。さらに、精神科患者を対象として、AIを用いて症状や心身の状態を分析する研究にも取り組んできました。
 一方、ウェアラブルデバイスなどを用いた計測では、機器を身体に装着する必要があり、日々の装着や充電などが利用者の負担になることがあります。また、一般的な睡眠計測アプリだけでは、実際の睡眠や体調の状態を詳しく捉えることにも限界があります。
 そこで今回注目したのが、日常的に使用しているスマートフォンの「使い方」です。夜何時ごろまでスマートフォンを使っていたか、朝何時ごろから使い始めたか、日中にどのように活動していたか。こうした日々の行動の変化には、睡眠や体調の状態が表れている可能性があります。
 今回の研究では、個人情報やプライバシーに配慮しながら、スマートフォンから得られる行動データと、睡眠や体調に関する情報を組み合わせます。そして、AIを用いることで、睡眠に関連する状態や日々のコンディションの変化を推定できるかを検討します。
 吉村先生は「メッセージや通話の内容など、個人の会話内容を分析するものではありません。将来は、特別な機器を常に身につけなくても、いつものスマートフォンから睡眠や体調の変化に早く気づき、一人ひとりに合った健康管理につなげられる仕組みを目指します」と話しています。

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